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2017-05-22 長崎市:平成29年観光客受入対策特別委員会 本文
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  1. 長崎市議会 2017-05-22
    2017-05-22 長崎市:平成29年観光客受入対策特別委員会 本文


    取得元: 長崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-09
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1           =開会 午後0時59分= ◯武次良治委員長 出席委員は半数以上であります。  ただいまから、観光客受入対策特別委員会を開会いたします。  なお、板坂委員から本日の委員会を欠席するとの届け出がなされておりますのでご了承ください。  まず本日の調査を行う前に、5月の調査事件について、現地調査を含めた文言に修正した開催計画をお手元に配付しておりますのでご確認ください。 〔調査順序について協議を行った結果、「本市の 観光動向の現状について」委員会室で調査を行い、 その後、主要な観光施設についての現地調査を行 うことに決定した。〕 2 ◯武次良治委員長 それでは、本市の観光動向の現状について理事者の説明を求めます。 3 ◯股張文化観光部長 まず、本日の委員会資料の提出につきまして、平成28年長崎市観光統計の公表、これを本日とさせていただきましたことから、昨年度と同様、資料提出が当日となってしまいました。この点については心からお詫びを申し上げたいと思っております。誠に申しわけございません。  それでは早速ですけれども、お手元に配付しております委員会資料、本市の観光動向の現状についての資料の最後の26ページのほうに、長崎市観光振興計画2020の施策体系の概要を掲載させていただいておりますので、ご説明させていただきます。  まず、この資料でございますけれども、平成28年度に策定しました観光振興計画の施策体系を示した資料でございます。まず、観光振興の将来像、真ん中の上のほうにございますけれども、観光振興の将来像としましては「住む人が誇り、だれもが訪れたいまち~交流の産業化による人を呼んで栄えるまちの実現~」を掲げております。  次に、資料の左側の上のほうでございますけれども、本市の観光の現状・課題それから基準値を記載しております。特に、この課題については6つの課題を掲げております。課題のほうごらんください。1点目としまして、長崎独自の観光資源のさらなる磨き上げが必要であること、それから2点目としまして、戦略的な事業展開のためのデータ分析、それから効果的な情報発信、これがまだまだ不十分であること、それから3点目としまして、外国人観光客の受け入れやリピーター獲得のための態勢整備やおもてなしの充実、これがまだ不十分であること、4点目としまして観光消費の拡大、これに向けた仕掛けづくりが必要であること、それから5点目でございます、広域観光の推進に向けた他の自治体等との連携強化や交通基盤整備の推進が必要であること、それから6つ目、持続可能な推進体制の構築が必要であることが課題となっております。  このような課題を克服するため、資料の真ん中のほうの上段になりますけれども、基本施策として5つの柱を設定しているところでございます。真ん中の上のほう、あるいは真ん中の下の大きな枠で、赤で5つ示しております。まず第1点目としまして、長崎独自の歴史・文化等の資源磨き、それから2点目としまして、ビッグデータ等の分析に基づくマーケティングの推進、それから3点目としまして受入態勢の整備とおもてなしの充実、それから4点目としまして観光消費拡大仕掛けづくり、続きまして最後に5点目としまして広域連携の強化、以上の5つの基本施策を柱として、お客様を引きつける、呼び込む、もてなすという観光交流の主要要素に加えまして、しかける、整えるという産業化に向けた取り組みを行ってまいります。  具体的な展開、取り組みとしましては、下のほうの基本施策に基づき、資料の中央に記載の、赤で表示しております括弧書きの分野別施策と黒字で示しております個別施策、これをそれぞれ実施してまいります。まず、真ん中のほうになりますけれども、1の資源磨きにつきましては、具体的には、世界遺産の保存・活用や夜景の魅力向上などに取り組んでまいります。次に、その下の2のマーケティングの推進につきましては、ビッグデータ等による観光動向消費動向の調査分析を行いまして、ターゲットを絞り込んだ一元的なプロモーションなど、効果的な情報発信を展開してまいりたいと考えております。それから3つ目でございます。右上でございます。3の受入態勢の整備とおもてなしの充実につきましては、2つの世界遺産登録の実現に向けた受入態勢の整備とおもてなしの充実に取り組んでまいります。次にその下、4の観光消費拡大仕掛けづくりにつきましては、着地型旅行商品の企画や食と観光の連携強化を図り、観光を牽引する産業の育成に努めてまいりたいと考えております。最後の一番下でございます。5の広域連携の強化につきましては、国・県・ほかの自治体との連携を強化し、九州新幹線西九州ルートの整備や松が枝国際観光埠頭の2バース化など、広域観光の基盤整備に各課連携して取り組んでまいります。  次に、基本施策、個別施策の中でも、特に重点的に取り組む重点施策と重点エリアとしましては、この資料の左端の下のほうにございますけれども、重点施策として1)世界遺産(候補)の保存整備と活用、2)夜景観光の進化、3)外国人観光客誘致の取り組みの推進を掲げております。重点エリアとしましては、1)中心市街地エリア、それから2)浦上エリア、3)外海エリア、4)端島を中心とした南部エリアとしております。  以上の施策の展開によりまして、本計画の最終年となります平成32年(2020年)の目標としましては、ちょうど右上のほうのオレンジ色の枠内にKPI(重要業績評価指標)を掲げております。1つが観光客数につきましては、710万人を設定しております。次に、観光消費額として観光客数の増加と合わせ、観光消費単価の増加を図ることで1,600億円を目指します。そして、この消費額に基づく経済波及効果によりまして、就業者誘発数3万5,600人を目指します。さらに、観光動向調査において大変満足と回答した人の割合を60%にするとともに、リピーター数を今後とも維持向上してまいります。
     次に、このような施策を取り組む体制としましては、この表の一番左端の下のほうになりますけれども、PDCAによる進行管理を行うとともに、産学官等との連携によりまして体制の強化を図りたいと考えており、持続可能な推進体制として長崎市版DMOを確立してまいります。いずれにしましても、長崎市が誇る有形・無形の地域資源に磨きをかけ、情報を国内外に発信して人の交流を生み出し、訪れる人をふやすとともに、質の高いサービス、これを提供することによりまして外貨を稼ぎ、ビジネスの創業や拡充、雇用の創出、所得向上につなげ、さらなる交流の好循環を図っていくように取り組んでまいりたいと思います。  私からの説明は以上でございますが、引き続き、本市の観光動向の現状につきまして観光政策課長より説明をさせていただきます。 4 ◯藤田観光政策課長 それでは、本市の観光動向の現状についてご説明させていただきます。  資料の1ページをお願いいたします。初めに、1.平成28年長崎市観光統計につきましてご説明いたします。(1)平成28年の観光動向でございますが、まずア.全国の観光動向についてご説明します。日本人の国内延べ旅行者数は、6億4,108万人で、前年比6%、3,636万人の増で、宿泊、日帰り旅行それぞれにおいても増となっており、日本人の国内旅行消費額においても20兆9,547億円で前年比2.7%、約5,457億円の増となっております。しかしながら、日本人の国内旅行1人当たりの旅行単価につきましては、3万2,687円で前年比3.2%、1,063円の減となっております。  資料の2ページをお願いいたします。続きまして、訪日外客数は2,403万9,053人で前年比21.8%、約430万2,000人の増となっており、クルーズ船寄港数の増加などにより過去最高となっております。次に、外国人延べ宿泊数は7,088万3,420人泊で前年比8%、約527万人泊の増で、国籍別は、第1位が中国で、台湾、韓国、香港、アメリカと続き、この5カ国で全体の約70%を占めております。次に、訪日外国人旅行消費額につきましては3兆7,476億円で、前年比7.8%、2,705億円の増、1人当たり旅行支出は15万5,896円で前年比11.5%、2万271円の減となっております。国籍・地域別の旅行消費額につきましては、国別の順位は延べ宿泊数の順位と同様で、この5カ国で全体の76.5%を占めております。また、1人当たりの旅行支出につきましては、オーストラリアが最も高く、次に、中国、スペインの順になっておりますが、中国の旅行支出が前年比18.4%の減となっております。  資料の3ページをお願いいたします。イ.長崎市の観光動向についてご説明いたします。平成28年の観光客数は、672万3,500人で前年比0.4%、2万9,700人の増となり、平成27年の669万3,800人を上回り、過去最高となっております。内訳といたしましては、まず宿泊客数については、251万5,700人で前年比12.6%、36万4,100人減したものの、日帰り客数は420万7,800人で前年比10.3%、39万3,800人増しております。また、個人客数は581万2,600人で前年比2.8%、15万8,700人の増となったものの、団体客数は91万900人で前年比12.4%、12万9,000人の減となり、団体客の内訳としては、一般団体客数が63万6,300人、前年比14.3%の減、学生団体客数いわゆる修学旅行生は27万4,600人、前年比7.6%の減となっております。次に、外国人延べ宿泊客数は31万386人泊で前年比8.2%、約2万8,000人泊の減となっております。  4ページに説明を記載しておりますが、国・地域別においては昨年と同様に韓国、台湾、中国の順で延べ宿泊客数の約56%を占めております。次に、クルーズ客船入港数、乗客・乗務員数でございますが、入港数は197隻で前年より66隻ふえており、過去最高となっております。また、乗客・乗務員数は71万7,288人で、前年より約28万3,000人の増となり、こちらも過去最高となっております。特に、国際クルーズ船において、入港数が前年より61隻ふえて190隻、乗客・乗務員数についても、71万1,723人で、前年より約27万9,000人の増となり、それぞれ過去最高となっております。続きまして観光消費額ですが、観光客数は増となりましたが、宿泊客数が減となったことなどの影響により1,313億7,850万円で前年比4%、約55億円の減となっております。経済波及効果につきましては、長崎県内への波及効果となりますが、2,015億円で、前年比6.3%、約136億円の減となっております。次に、観光客1人当たり市内観光消費額でございますが、平均消費額は1万9,540円で前年比4.4%、902円の減、宿泊客は3万245円で前年比2.2%、641円の増、日帰り客は1万3,140円で前年比2.8%、384円の減となっております。  資料の4ページをお願いいたします。平成28年の長崎市の観光動向に影響を与えた要因につきましては、まず、平成28年4月14日に発生しました熊本地震の影響で、直後のゴールデンウイークの宿泊や修学旅行等において多数のキャンセルがあったことにより減の要因となりましたが、平成28年7月14日から12月31日までの期間実施されました、旅行代金の助成をするための九州ふっこう割や、10月1日から12月31日までJRと長崎県が共同で実施した長崎デスティネーションキャンペーン、さらに、7月15日から12月18日まで実施されました、九州の高速道路の利用料金が割引になる九州観光周遊ドライブパスなどの各種キャンペーンにより、観光客の誘客に効果がありました。さらに、観光客の増の大きな要因としましては、クルーズ客船の入港隻数の増が大きく起因しており、特に、中国からのクルーズ船の寄港が大幅に増加しており、乗客数においても前年比82.4%、約44万6,000人と大幅に増加しております。これらが今回の観光客数に影響を与えた大きな要因でございます。  資料の5ページをお願いいたします。(2)観光統計総括表でございますが、観光客数旅行形態別、宿泊の有無別、交通機関別に分類しております。その中で、先ほどご説明していない交通機関別についてご説明いたします。船舶につきましては、クルーズ船の入港隻数の増により前年比46.4%の増となっておりますが、それ以外のJRは4.2%、自動車は3.9%、航空機は4.9%と前年比において減となっております。なお、6ページから7ページに観光客数観光消費額の推移を記載しておりますので、ご参照願います。  資料の8ページをお願いいたします。(4)月別観光客数でございます。先ほどご説明したとおり、4月、5月につきましては熊本地震の影響により減少し、6月、7月は横ばいになったものの、8月、9月、10月は依然として減少しております。しかしながら、九州ふっこう割の実施や長崎デスティネーションキャンペーンの実施等の効果や、前年と比べてクルーズ船の入港数が増したことなどにより、11月、12月については増となっており、熊本地震の影響から持ち直しの傾向になっております。なお、資料の9ページに個人客・団体客の推移を、また、10ページに宿泊客・日帰り客の推移を、11ページに交通機関別観光客数の推移を記載しておりますので、ご参照願います。  資料の12ページをお願いいたします。(8)クルーズ客船乗客乗務員数でございますが、国内・国際クルーズ客船乗客乗務員数は、平成28年は197隻の71万7,288人で前年比65.1%の増となっております。そのうち、国際クルーズ船の乗客の内訳でございますが、ウ.国際クルーズ客船乗客乗務員数、1)乗客数の表をごらんください。最多は、中国の44万6,366人で乗客数全体の85.6%を占めております。  続きまして、資料は飛びますが15ページをお願いいたします。(10)国・地域別外国人延べ宿泊者数でございますが、平成28年は31万386人泊で、前年より8.2%、2万7,896人泊の減となっております。国・地域ごとの上位3位は前年比の増減はありますが、昨年と同様に、韓国、台湾、中国の順となっております。  資料の16ページをお願いします。上の円グラフのとおり、平成28年の国・地域別の構成につきましては、依然としてアジアからの宿泊者数が全体の68.8%を占めております。なお、資料は前になりますが、14ページには外国人延べ宿泊客数の推移を記載しておりますので、ご参照お願いいたします。  資料の17ページをお願いいたします。(11)MICE統計についてご説明します。平成28年の開催件数は、1,466件で昨年より微減したものの、参加人員は36万4,383人で、昨年より約2万9,000人増加しております。主な要因としては、10月に開催されたねんりんピックなどのスポーツコンベンションが増したことによるものでございます。なお、資料の18ページには規模別の開催件数、資料19ページには、月別の開催件数及び参加人員を記載しておりますのでご参照ください。  続きまして資料の20ページをお願いいたします。(12) 経済波及効果についてご説明いたします。長崎市を訪れた観光客の消費額によってもたらされる直接効果から、間接2次波及効果までを合計した、県内にもたらす経済波及効果は2,015億円となっており、県内最終需要である直接効果1,161億円の約1.74倍の効果を及ぼすと推測できます。雇用効果につきましては、就業誘発効果は全体で2万9,036人と推計され、産業部門別で効果が大きいのは、飲食業で1万3,544人、商業で5,119人、宿泊業で3,857人であります。なお、資料の21ページに、(13)観光客数の推移を掲載しておりますのでご参照ください。  続きまして、資料の22ページをお願いいたします。2.1人当たり観光消費単価及び観光消費額についてご説明いたします。まず、(1)1人当たり観光消費単価のうち、ア.一般観光客につきましては、宿泊客は区分として、宿泊費、土産品代、飲食・娯楽費などに係る経費、日帰り客につきましては、宿泊費を除く経費の合計としており、宿泊客における消費単価は、平成28年は3万1,533円で昨年より711円の増、日帰り客におきましては、1万3,291円で昨年より405円の減となっております。なお、消費単価につきましては表外に記載のとおり、毎年行います観光動向調査結果の3カ年平均値を使用しております。次に、イ.学生観光客につきましては、消費単価は表外に記載のとおり、日本修学旅行協会教育旅行年報における最新データを使用しており、宿泊客は1万4,582円で昨年より103円の増、日帰り客は5,679円で昨年より94円の減となっております。  資料の23ページをお願いいたします。(2)観光消費額でございますが、宿泊客における一般客、学生客別日帰り客における一般客、学生客別観光客実数に、先ほどご説明いたしました1人当たりの消費単価をそれぞれ掛け合せて算出しており、表に記載のとおり、その合計を観光消費額としております。なお、平成28年の観光消費額は1,313億7,850万円で、昨年より54億5,595万8,000円の減となっております。  資料の24ページをお願いいたします。3.平成29年度におけるゴールデンウイーク期間における観光動向についてご説明いたします。ア.ゴールデンウイーク期間ですが、ことしは9日間で、昨年より1日短かったものの、後半に最大5連休となる日並びでありました。イ.施設入場者数比較ですが、次のページに記載のグラバー園、出島、長崎原爆資料館など対象8施設における期間中の総入場者数は、17万3,154人で、昨年と比較して期間が1日短ったものの、2万9,087人の増となっており、1日当たりで見ても1万9,239人で、昨年より4,832人の増となっております。ウ.動向の分析ですが、期間中は5連休で天候に恵まれたことが主な要因であり、また、昨年の熊本地震の影響から回復傾向にあることがうかがえます。なお、資料の25ページに期間中の主要施設の入場者数を記載しておりますので、ご参照ください。  長くなりましたが、私からの説明は以上でございます。 5 ◯武次良治委員長 これより質疑に入ります。  ただいまの説明に対し、何かありませんか。 6 ◯馬場尚之委員 最初に部長のほうからはありましたけれども、これだけの資料をこの場でぱっと見せられて、それで何か意見はありませんかと言われても見ようのなかですたいね。少なくとも、やはり月曜日の開催であれば金曜日ぐらいに配付するとか、そういうことをしてもらわんと。要はもう、こういう幾らきちんとした資料をつくられても、見る時間がなくて、きちんとした審査ができんと思うとですよね。何でおくれたのか、次回から何日ぐらい前までに配付できるのか、まずそこを教えてくれんですか。 7 ◯股張文化観光部長 観光統計につきましては、数字の積み上げと申しますか、例えば、JRの集客数だとか、自動車、そういったもののいわゆる入り込みに観光客の率を掛けて算出するというふうになっております。JR九州からいただくデータが通常、年単位でございますので、1月から12月までなら、大体1月とか2月、3月ぐらいにはいただける予定ですけれども、今年度から、4月以降にというふうなところでJR全社で決定されたということで、手元にJRの数字が入ったのが4月の10日前後というような状況でございました。そういった中で、最終的な積み上げをしたというふうなところで4月の終わりになったわけでございますけれども、今、馬場委員からご指摘ありましたとおり、やはり一刻も早く皆様方にお示しするというふうなところは、全力を尽くしてやっていきたいと思います。来年度の見込みにつきましては、昨年も同じでしたけれども、ことしで言いますと5月の中旬ぐらいまでにはこういった数字をしっかり上げて、お届けして、お知らせするというふうな形でやっていきたいと思っております。  以上でございます。 8 ◯馬場尚之委員 おくれた理由はわかりましたけれども、そうであれば、委員会の日程を決めるときにそういうことがある程度予測できるので、ちょっともう少し後にしてもらえませんかとか、そして、逆に言うたら、そういうデータがそろわん部分だけを例えば後で別資料で出すとか、やり方幾らでもあると思うんですよ。要するに、この場でばっと見せられて、数字をばっと見ても、これどうなっとるとという見る時間もないし、まず、そこを今後はよろしくお願いしときます。  最後のページの中で全体的な概要について説明があったんですけれども、そういう中で小さなことかもしれませんけれども、ちょっと私たちに聞こえてくることがあるんですけれども。消費の拡大と、あとリピーターのことに関して関係あると思うんですけれども、例えば、いろんな観光地の場所の料金設定ってありますよね。入場料であり、あるいはその交通費であり、企業によっては、自分たちの努力の中で1日パス券とか、電車のそういうとをされとるところもありますけれども、それ以外に、入場料あるいは駐車料金とか、あるいは観光地の場所の拝観料とかが高過ぎるんじゃないかとか、そういうような意見とか、もっと言えば、軍艦島のクルーズ船の料金が余りにも高過ぎて、家族5人で行ったら2万円とられましたと。実際行ったら、それに興味ある方はわっと思うかもしれんですけれども、実際は瓦れきがいっぱいしとるわけですたいね。そういう中で、まずそこに、個人の財布の中身というのは決まっとるんで、そこら辺はある程度抑えてやらんと、いろんなところへの消費というのは伸びていかんじゃなかかなという、まずそういう気がすることと、もう1つは、リピーター率でいえば、やはり国内の方が多いわけですよね。そしたら例えば、また、軍艦島にお父さん連れて行ってとか、そういうふうな話になるのかなというのが、ちょっと自分は疑問に思うわけですよ。なので、そこら辺についての行政としての関与のあり方というか価格設定、そこら辺をどのようにされているのか。そういう機関が勝手に決めて、それに対しては、市としては何も関与できないのか、そこら辺をちょっとまず教えてほしかことと、そのことがリピーター率の逆行になっとると、あるいは、市内の消費率にマイナスになっとるということがあるんじゃないかなと思うんですけど、そこら辺についてちょっと、見解があれば。 9 ◯股張文化観光部長 市内の施設、特に長崎市が保有しております、今、端島の例が出てまいりました。そういった中で現在は、船会社5社が確かに運航して上陸するツアーというものを行っております。大体年間の数というのが30万人弱のような上陸の状況でございますけれども、そのような中で馬場委員がおっしゃったとおり、各船会社によって、確かに金額設定は違います。3,000円とか4,000円とか、各社ございます。その金額につきましては、1つは各船会社の運航による経費と、それぞれ軍艦島におきましては、例えば安全確保という観点から安全誘導の補導員をほかのところと違ってつけるだとか、そういったプラスアルファの面があるというふうな点と、あともう1つが、他都市のクルーズといろいろ比較を当初いたしましたけれども、やはり周遊する時間が、そこに行って戻って来て、約3時間くらいかかるというふうなところの中で、そういったところを踏まえていきますと、決して高過ぎるというふうなことは私たちはないと思っておりますけれども、ただ、この金額設定につきましては、馬場委員のおっしゃったとおり、お客様のほうからももう少し安くできないのかというふうな話もあっておりますので、船会社からなるいわゆる5社の観光船協議会というものがございます。そういった場で我々も出席して、そういったお客様の声だとかいうのはしっかりお伝えもしておりますけれども、本委員会で委員からご指摘いただきましたので、再度、そういったものの検討だとか、これは要望というか、お願いというか、そういったものをやっていくようなことを考えていきたいと思っているところでございます。軍艦島については、以上でございます。  あと市内のほかの観光施設でございますけれども、観光動向調査というのを毎年行っております。長崎に来て、例えばグラバー園だとか、あるいは原爆資料館だとか、そういったところに来るお客様の1つの考え方と申しますか、値段も含めて満足、不満足というふうなところを聞いた、そういう統計というものがございます。そのような中で、一番出てきているのは、実は不満というのは交通の便ですね。やはり23.3%の方から、もっとよくしてほしいという要望がございます。そのほか、観光案内の整備だとか、駐車場とかいうものがございますけれども、施設の料金につきましては、動向調査、ずっと行っておりますけれども、まだパーセント的にはベスト10には入っていないという状況でございますので、そのような金額の中で、お客様は宿泊とお土産と、こういったものを選びながらやられてる状況かなというふうに思います。あともう1つ、観光にとって各施設が高いということが、逆に言えば、例えばマイナスだとか、そういったことになってないかというふうな話でございました。例えば端島の例で申しますと、各金額につきましては、お客様によっては、確かに高いというふうな声もございますけれども、もう1つの観点からいきますと、軍艦島を中心とした観光で長崎にやってくると。つまり端島をメーンに置いて長崎に来て、ほかの観光を楽しむという誘引力にもなっているものというふうに我々考えているところでございます。今後とも、こういった料金とお客様の満足度の観点、ここをしっかりデータ等もとりながら、まずはお客様の観点に立った対応ができるようにやっていきたいと思っております。  以上でございます。 10 ◯馬場尚之委員 わかりました。ここの資料を見せてもらう限りでは、外国人旅行者よりもやはり国内の方が消費の動きというのは大きいと思うんですよね。ただ、外貨を稼ぐという意味では、やはり日本全体で考えたら外国人の観光客が一番ベストだと思うとですけれども、そういう中で、こういうふうに国内の方が来られるということは、やはりもう1回行ってみようかという、そういう気持ちにいかにさせるかというのが大事かと思うとですよね。それで、ちょっとしたことかもしれんですけれども、例えばグラバー園に行きました、1時間とめて、駐車料金とられました。そしてまた次の場所に行って、またとられましたって、車で動く人はですね。そして、どっかの場所に1カ所に駐車して、そして1日周遊券とか、例えば軍艦島も行きますとかなんとかいうフリーの駐車場のどこにでもとめてよかですよとか、フリーパスで5,000円とかいうふうなのがあれば、やはりお得かなというふうに思う、そういう感じもあると思うんですけど。  やはり今データを分析して、そして観光立国ショーケースの中に今いろいろどういうことをしますということで計画されてると思うんですけれども、その中でやはり一番大事かことは、来た人たちに本当に、お得感じゃなかけれど、もう1回やはり行きたいなと思わせるような仕組みづくりというのが大事と思うんで、そういうともちょっと中身をまだ広く見てないんで、自分がこう事前に思っとったことなんですけれども。  それと、今回ゴールデンウイーク中の状況を調べられていますけれども、それは、実際まだ日にちがたっていないんで結果として出てないと思うんですけれども、例えば、三菱の客船の関係で去年はかなり渋滞がひどかったと思うんですけど、ことしは少しは解消できとっとかなと思うんですが、そこら辺はどうだったんでしょうか。 11 ◯股張文化観光部長 ゴールデンウイーク期間中の交通混雑につきましては、事前に土木企画課等から成りますゴールデンウイークの対策の委員会をつくって周知に努めております。そういった中、現在のところ、今回のゴールデンウイークにつきましては大きな渋滞と申しますか、渋滞自体は一部、例えば常盤埠頭のあたりであったりだとか、夢彩都の近くであったりだとかいうところは見受けられたというふうなところでございますけれども、大きな支障になるものはないというふうなところで、土木企画課のほうで確認している、我々も実際現場を見ているという状況でございます。  いずれにしましても、お客様が集中するという観点がございますので、そういった対応はしっかりやっていきたいと思っております。  以上でございます。 12 ◯堤 勝彦委員 先ほど馬場委員からもゴールデンウイークの混雑の関係とかお話もありましたが、私もちょうど大浦地区におりますので、この混雑状況、大体毎年見ております。ことしもちょっと感じたのが、グラバー園や大浦天主堂に来られる方は駐車場にとめて歩いて行かれますけど、駐車場がやはり足りないと思うんですね。ですから、駐車場待ちのあったりとかで混雑もあるようですので、やはりその関係でパークアンドライドかな、そういうこともされてるんでしょうけど、あの近くでも浪平小学校の跡とか空き地になっているじゃないですか。ああいうところを臨時的に活用できないのかなって感じがしました。  その点が1つと、それで26ページの部長が説明されたとこなんですけど、この中でリピーターの獲得ということで皆さん一生懸命されてますよね。リピーターというのは、来て楽しかったな、よかったな、もう1回行こうかなっていうふうになる方がリピーターだと思うんですが、全国的にこのリピーター率が多いのがディズニーランドと聞いてるんですね。あの方々のお話聞きますと、職員さん、とにかく皆さん笑顔で楽しそうに仕事をしよるということを聞いたんですね。ですから、リピーターも多いんですよみたいなお話を聞いたことがあったんですが、その点と関係するかと思うんですけど、3の受入態勢の整備とおもてなしの充実と書かれておりますけど、このおもてなしの充実のおもてなしっていったら、どなたがおもてなしをするんでしょうかね。観光施設に勤めている方を対象にしてるのか、もしくは全市民、オール長崎、我々がおもてなしをするんだよということでやるもんか、どういうお考えなのかをお聞かせ願えればと思っております。 13 ◯藤田観光政策課長 まず1点目の、交通対策の部分のゴールデンウイークの先ほどのご提案につきましては、先ほども申しましたゴールデンウイークの交通対策の委員会を土木部を筆頭に組んでおります。その中でもまた対策について、先ほど駐車場の案内とか、そういうところをしっかりするのと、臨時駐車場の増設の部分について検討をしておりますので、その中でも取り上げてさせていただきたいと思っております。  私のほうでお答えさせてもらいます、おもてなしの充実の部分につきましては、こちらに書いてますように、シビックプライドとおもてなしの醸成というふうになっていますとおり、シビックプライドというのは、市民の方が皆様、自分のまちを誇りに思ってそのまちづくりに取り組むことを指しておりますので、これは市民皆さん全員がおもてなしの気持ちで取り組むというのがやはり重要になってくると思っております。また、その中でも小学校におきましても、長崎市の観光についての副読本なんかをつくって、長崎市の、自分たちの歴史について誇りを持つような学習とかいうのも進められておりますので、その辺の中から皆さん、市民全員がおもてなしに取り組むような形の醸成の機会を図っていきたい、取り組む必要があるというふうに考えておるところでございます。  以上でございます。 14 ◯堤 勝彦委員 シビックプライドが市民のプライドを高めましょうということですかね。それはわかるんですが、じゃ、具体的にどんなことを市民の方にやってくれと言うんですかね。そこんとこがちょっとわかりにくかったんですが、よかったら、そこももう少し掘り下げて教えてもらえればと思います。 15 ◯股張文化観光部長 1つ、もう既に行われている取り組みというのが、長崎県のほうで長崎県総おもてなし運動というのをやっております。これは、県だけではなくて、行政、長崎市、それからさまざまな民間団体が入りまして、連携しておもてなしの実践をやって、いいものは例えば表彰したりであるとか、あるいはPRを推奨したりだとか、そういった取り組みが1つあるというふうな話と、もう1つが、例えば長崎さるくというのを今ずっとやっております。あれ自体も長崎の歴史を知って、学んで、それからお客様に対してやはりアピールしたりだとか、おもてなしをするというふうなものの取り扱いの1つだと私は考えております。その他、やはり環境美化だとかボランティア団体だとかさまざまな取り組みがありますんで、そこの地域だけではなくて、観光の取り組みと申しますか、それが観光につながるといった、そういった啓発というのが我々とすればまだ不足していると考えておりますので、そういったまち磨きというか、皆さん方がやられていることがまちをやはり美しくすばらしくして、それがつながっていくんだというふうなところで、今後ともおもてなし総運動を絡めながらやっていきたいと考えているところでございます。  大きなところは以上でございます。 16 ◯堤 勝彦委員 はい、大体わかりました。  私らも努力しますので、よろしくお願いしたいと思いますが、もう1点、資料の3ページの枠の下のほう、経済波及効果2,015億円っていうことで書いてますが、これ長崎県内で書いてありますけど、長崎市ではどんくらいあったとか、どっか説明ありましたかね。聞き漏らしとるかもしれませんので、すみませんが教えていただければと思いますが。実は、クルーズ船が去年197隻ですかね。たくさん来てもらって、にぎやかなんですよ、あの辺も。大混雑するほど。っていいながら、余り買い物しよらんごたっ気もすっとですね。あの辺の近くにあるレストランなんですけど、そこの前に皆さんたむろされて、お買い物はせんで、あの前におるという状態。多分Wi-Fiとかあの辺の関係あるかと思うんですけど、外国の方Wi-Fiされるとずっと粘ってますよね。あれもどうかなと思いながら、買い物せんなら動いてもらえませんかと思うんですけど。そういうマナーというんですかね、そういうとを船をおりる前に教えてもらうような仕組みか何かなかとでしょうかと思うんですね。ちょっとマイクで言いにくいんですけど、立ち小便する方もいらっしゃったり、大変まちのほう困ってるところがありますので、その辺のことをどうか教えていただけませんか。 17 ◯藤田観光政策課長 私のほうから経済波及効果の部分で長崎県内と申し上げましたのは、実を申しますと、経済波及効果を分析する際に、長崎県の産業連関表を使っておりまして、どうしても係数とかの率が県内全域にわたる部分になっておりまして、その分で市内分の波及効果が出せてないという部分がありまして、県内への波及効果という説明にさせてもらっているところでございます。今後、先ほど堤委員が言われました市内への波及効果っていうのは、やはりそこは重要な視点だというふうに捉えておりますので、市内の産業連関表というのをつくるかどうかは別にして、その辺をしっかり押さえる必要があるかなというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 18 ◯濱田観光推進課長 外国人のマナーの啓発につきましては、ランドオペレーターとかの意見交換会等を通じまして、文化の違いとかそういったものによるトラブルの防止とか、ガイドによる乗客への日本でのマナーやトイレの使い方などの趣旨徹底というものを今現在、図っているところでございます。もちろん、喫煙とかポイ捨てとかそういったものもありますので、多言語ガイドマップとかにも明記をして、啓発に努めているところでございます。それと、平成29年の3月の話なんですけれども、大浦署によるガイドへの指導の実施があったりとか、5月なんですけれども、メールによる再周知をランドオペレーターにしたところでございます。  以上でございます。 19 ◯吉原 孝委員 今、経済波及効果の話がありましたが、長崎市が観光に1年間頑張って1,313億円、三菱造船の客船の損失が2,500億円、やはり私は製造業の果たす役割というのは非常に大きいなと、まずきょうのこの統計を見て思いました。それはほかの所管との問題でしょうから、それ以上は申し上げませんが。  1点お尋ねしたいのは、世界遺産に平成27年の7月に登録されましたよね。これは長崎市の観光にとっては非常に大きなインパクトではなかったかなと思うんですよね。これをどう活用するかということが、在来の平和公園、それから出島その他いろいろ観光施設がありますが、1つ大きなインパクトがあったと思うわけで、そうであるなら、やはり、世界遺産登録に向けてどうやって長崎市の観光を今後引っ張っていくかということについて、やはり担当として観光動向の見込み、あるいは、受け入れ状況等も十分に検討して、そして今後の対応をどうしたらいいかということの説明が今回あってもいいんじゃなかったかと私は思うんですが。その点について、せっかく世界遺産に登録されながら、軍艦島が脚光を浴びているのはわかりますよ。でもそのほかにも構成資産があるわけですから、そういうもので世界遺産の価値をどう多くの国民あるいは観光客に知っていただいて、そして、長崎に来ていただくかというその対策はどうだったのか、その見込みと、それから今後の対応をどうお考えなのか。そのあたりをちょっとね、お聞きしたい。特に、石見銀山、あそこが登録されたときは、非常に脚光を浴びて観光客がたくさんお見えになったが、その後閑古鳥が鳴いとるというような状況も聞きますんで、そういうことがないように、やはり観光施策の非常に大事な要素じゃないかと思うんですが、その点についての報告がはっきりしたものがなかったということは非常に残念だと思うんですが、そのあたりについてのご見解をお伺いしたい。 20 ◯股張文化観光部長 まず世界遺産ですけれども、1つ、明治日本の産業革命遺産につきましては、もともと観光客数の増、これを6万5,000人から26万人、これが当時の目標と申しますか、ながさき地域政策研究所による数字として出ておりました。中間値は16万人になってまいります。それに対しまして平成27年、登録した年になりますけれども、効果といたしましては、世界遺産登録に伴いまして24万人のお客様が増加したというふうなところが既に数字として出ております。特に牽引要因となったのは、やはりグラバー住宅を中心としたグラバー園の観光客の増加、それから、端島につきましても従来20万人ぐらいの数だったのが、30万人近くとなったところで、数字的には平成27年度は上がりました。実際のところ、平成28年度の状況でございますけれども、端島につきましては若干減少しつつの横ばいという状況でございます。ただ、そのほかの小菅の修船場跡だとか、北渓井坑跡だとか、そういった施設がございます。この施設につきましては、平成27年度登録年度には増加しましたけれども、翌年は、数字は正直なところ落ちております。しかしながら、もともと登録前と比べますと、数的にはかなり多いというふうになっているという状況が出てるところでございます。委員から今、お話ございましたけれども、やはりこの明治日本の産業革命遺産について言いますと、いわゆる全体の資産の連携と申しますか、価値を伝える中で、三菱の資料館だとか端島だとか、それからグラバー住宅だとか、こういったところをやはり明治の産業革命をなし遂げた価値として伝えるというのを、今、パンフレット等でもホームページでもやっておりますけれども、引き続き、これは粘り強くやっていきたいと考えてるところでございます。  あともう1つの潜伏キリシタンのほうの取り組みでございますけれども、ことしイコモスの調査が入るという状況でございます。来年度につきましては、夏ごろに登録を目指してるという状況でございますけれども、こちらにつきましても例えば、出津だとか大野の近くの、1つは駐車場の整備だとか周辺関連の施設の整備をやっていってるところでございますけれども、まだまだ足りないと思っております。来年度が実際の登録の年でございますので、ここに向けて、やはり行ったお客様に満足していただいて、お金を落としていただけるような取り組みというのが必要かと思っております。そういった意味では、外海でいいますと道の駅を中心に、出津の周りにも救助院だとかさまざまな場所がございます。そういったところで、回りながらいわゆるお金を落とせるような仕組み、これを地元の皆さんと連携をとりながら、しっかりやっていくという話と、あとお客様が集中するというのが十分想定されます。教会群につきましては、11万人から26万人増加すると過去の報告書によりますと出ておりますので、それにしっかり対応できるよう、地元の皆さんにご迷惑をかけないように、例えば警備員を配置するだとか、あるいはさらなる誘導板を設置するだとか、こういった取り組みをやっていきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 21 ◯吉原 孝委員 説明ありがとうございました。  先ほど申し上げましたが、やはり、世界遺産に登録されるということは非常に大きなインパクトですよね。したがって、この統計上も、世界遺産関連の観光客の動向という報告があってしかるべきだと思うんですよ。今、あなたの説明の中で初めて、このくらい減ったんだ、横ばいなんだとか、いろいろわかりましたが、私はせっかく統計を出すんだったら、例えば今言ったようなインパクトがある、この関連遺産については、こういう形でしたという報告をすると同時に、将来はこうあるべきだとか、こうでなければいけないとかいう数値目標を上げることによって、あなたたちも努力するんですよ。数値目標を上げれば、それに向かっていろいろと頑張るでしょう。どの施設に何名入るとか結果だけの報告じゃなくて、その間にこういう努力をして、そしてふえたんだという、そういう結果を出してほしいと思うんですよね。やはり努力目標をつくらないと、なかなか成果が上がらないですよね。ただ、いろいろやってましたけれども、こういう形になりました。気候の変動がどうでした、地震がどうでしたというふうな話の中で、結果はこうでしたという、そういう反省だけあっても意味がないですよね。だから、今度キリスト教の関連遺産、登録されると思いますが、そうなった場合のその関連遺産について、やはり担当として、どうやってそのインパクトを生かして観光客をふやすか。その結果どうなのかというぐらいの、熱意を示してほしいと思うんですけど、どうでしょうか。 22 ◯股張文化観光部長 まず、この2つの世界遺産のうち、産業革命遺産につきましては、委員ご指摘のとおり、既に実績も出ております。それから目標値、今後の考え方というのをこの場でしっかり、まずは観光動向の現状でございますので、示すべきだったというふうに考えております。これにつきましては、今後の委員会の状況を見ながら、しっかり状況をお知らせしたいと思いますし、それから、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産につきましては、現在のところ11月に世界遺産登録に向けた観光客受け入れの対策という項目もございますので、こちらのほう、しっかり現状と課題、それから、これからの計画というのをお示ししていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 23 ◯武次良治委員長 今の件に関してですけれども、どこかの時点でこの世界遺産の施設、ここのそういったお客さんの動向といいましょうか、それについて、データとして示してもらえますか。いつぐらいまでなら可能ですか。 24 ◯股張文化観光部長 本委員会のこの場で提出すると、ご説明するというふうな場でいきますと、近々が6月でございますので、夜景観光の取り組みということでございますけれども、もしお許しいただければ、冒頭でそういった世界遺産関連の取り組みだとか、成果だとかそちらのほうをお示しさせていただいて、説明させていただきたいというふうに思っております。  以上でございます。 25 ◯武次良治委員長 そしたら6月ということで準備を進めてください。特に、どこの世界遺産でもそうなんですが、もう二、三年で熱が冷めてしまって、あとは閑古鳥というようなところもあるように聞いておりますので、長崎市としてはそのようなことがないように、これからしっかりとした取り組みをやっていかなきゃいかん。そうした中で、やはりまず、データをしっかりと踏まえて、どの辺が悪くて、どういうふうになってるのという分析も必要かと思いますんで、そういう視点で分析できるような資料の提出ということで、よろしくお願いしときたいと思います。  ほかにありませんか。 26 ◯井上重久委員 前回の観光客受入対策特別委員会の1回目のときに、それぞれ開催計画、調査事項の関係についてお話をしました。私、要請をしたのは、3年も連続してこういう観光客の特別委員会を設置して、議会としてそれぞれ方向性なり提言なりやってきましたと。その今後の方向性をどうするんだと。議会から指摘されたアイテムについて1つずつ、あるいは概略的に方向性を示すべきであると。今回もまた、観光客受入対策の特別委員会の関係であります。いずれまた提言のとりまとめをしますが、その後の報告がなかったもんですから、1回目の審査過程の中でお話をしました。その関係については、今、委員長からもそれぞれ関係するところでご報告をしてくださいということありましたんで、そこら辺は、きちんと今日までの議会の提言への見解をぜひ示していただければというふうに思います。これは、要望にかえておきます。  それから、きょう観光動向の現状ということでございますんで、まず2つ。市内の宿泊施設の現状の稼働率っていいますか、一時期はホテルも旅館も満杯状態で利用できなかったというのが四、五年前から続いてますんで、ゴールデンウイークの稼働率については先ほど説明がありました。主要施設で把握しておるのか、全体的で把握をしてるのか、ここ数年の稼働率についてお伺いをします。  それから、修学旅行の動向、これは昨年熊本地震の影響で宿泊が全体的に減少しとる。しかしながら、この修学旅行の関係もここ数年、少子高齢化の関係で、修学旅行に来る生徒数がだんだん減ってくるんだという方向性が見えてますんで、そこら辺の今の現状についてお伺いをします。 27 ◯股張文化観光部長 私のほうから宿泊施設の稼働率についてご説明させていただきたいと思います。最新のデータでいきますと、きょうお示ししている平成28年の状況でまいります。実際、今、宿泊施設の1日当たりの収容人数、これが市内では1万5,024人が、1日で理論上は収容できるという形になっております。これを年間の収容人数に直しますと、平成28年はうるう年で366日なので、約550万人が大体キャパとすれば、満杯で泊まれるという状況でございます。これは定員ベースでございます。これに対しまして、平成28年の実績の宿泊者数、今お手元の資料で提示しておりますけれども、251万5,700人という数字でございます。これは、一人が泊まったということですけれども、延べで通常は泊まります。例えば1泊するだとか、2泊するだとか、3泊する。これの平均宿泊数というのが出ておりまして、これが平成28年では、1.44泊でございます。つまり、この251万5,700人に1.44泊を掛けますと、延べの宿泊人数、これが約362万3,000人の数になります。冒頭申しました545万人、このキャパに対して、362万3,000人でございますので、割合としますれば65.9%というのが平成28年の状況というところでございます。これでいきますと、まだ押しなべて空いているというふうな状況ではございますけれども、委員の皆様ご存じのとおり、例えば金曜日だとか、ランタンフェスティバルだとか、ゴールデンウイークだとかそういったところは足りないという状況でございます。こういったものについては、観光客の平準化も含め、施設では対応しますけれども、十分動向を把握しながら対応していきたいというところでございます。  宿泊については、以上でございます。 28 ◯濱田観光推進課長 今年度、確かに委員ご指摘のとおり震災等々の影響で、修学旅行の部分につきましてはかなり減ってきております。前年と比べまして平成27年が約30万人近くいましたので、それに比べて平成28年につきましては、27万4,600人ということでかなり減ってきてはいるんですが、今、私どもといたしましても、ホームページの改修を去年いたしまして、それで大分見やすくなったとか、そういった部分とか、アクティブラーニングを利用した修学旅行の誘致対策を去年の補正予算の中でも対応しておりますので、そういった部分で今後とも努力していきたいと考えております。  以上でございます。 29 ◯井上重久委員 宿泊施設の稼働率は、あえて四、五年前からというお話をしたのは、ホテル・旅館の予約がとれない状況は3年前、現実として発生をしました。ですから、今の状況は稼働率でいけば65.9%という数字を言われましたが、長崎市内のホテル・旅館の現状がどうなの、不足してるの、余っとるの。そしたら、どういう対策、まだまだ打てるよと。キャパありますからもっと打てますよと。要は、今の現状を分析をしながら打ち手が、2020の施策体系の中にアイテムとして大きく記載されております。じゃ、具体的に何をすべきかというのが今日までずっと、先ほど冒頭言いましたように、議会からの提言もあっとると。そういう意味で、ちょっと参考に聞かせていただきましたんで、今、平成28年を言われましたけれども、5年前から、後で結構ですから教えてください。  それから、修学旅行の動向の関係もやはり人口減少社会の中でどう推移をしていくんだと。要は、結果で言えば、観光振興は日本全国どこでも、もう力を入れとる話なんですね。特に、課題として長崎独自の観光資源のさらなる磨き上げ。よそと違うのが世界遺産の話もありました、夜景の問題、ここら辺が国内的にはまたよそと比較すると違うと。食もどこ行ってでも好き好きあって、食の関係も非常にいいと思います。出島の関係が世界にアピールできる絶好の機会ということも考えられますんで、修学旅行の動向もそういう意味での今の現状、そして5年前からどうなっているんだと。5年後は、こういう状況になるんだと、そういうシミュレーション多分されてると思いますんで、合わせてそれもそれぞれの委員に教えていただければというふうに思います。今の関係については委員長にお預けしますんで、よろしくお取り計らいをお願いします。  それから、他都市との競争で観光分野、やはり生き残っていくために今、先ほど私も言いましたが、長崎独自の資源の磨き上げ、ここら辺も非常に大切だと思います。施策の展開でアイテムが5つ出てます。これは、一、二年でできる項目もありますし、ビッグデータの分析というのは、ずっと長く観光やってきてるんだから、これはこれとして、今までの分析もやはりされてると思いますよ。そういうのもきちんとして、反映をしていただきたいというふうに思います。  それからもう一つ、クルーズ船の関係で特にこれは九州管内、日本全国平成30年度、あるいは平成31年度、県内も含めてクルーズの港の整備がされてます。九州管内もそれぞれ、整備、工事がされてます。長崎市内も2バース化含めたら、50メートル今、延伸工事がされてますが、柳埠頭の関係ですよね。大型クルーズの、柳埠頭の整備の動向というのを少し教えてください。 30 ◯濱田観光推進課長 まず柳埠頭でのクルーズ客船の入港の受け入れですけれども、まず平成28年度につきましては、今のところオアシスクラスという、22万トン級ぐらいの受け入れをした経緯がございます。今後の受入方針としましては、貨物埠頭であることから、既存の埠頭利用者に影響のない範囲内で受け入れを行っていくというふうにしております。というのは、大体日曜日が多分限定になってくるのかなと考えております。長崎港の入港のクルーズの船社のほとんどがまちなかに近く、ターミナル機能が充実した松が枝埠頭の接岸を希望されてるという状況でございます。  以上でございます。 31 ◯井上重久委員 わかりました。柳埠頭、それから2バース化の関係も、佐世保あるいは八代、九州管内いろんな形で整備されて、佐世保は平成32年か、平成33年やったですよね。300隻を受け入れる体制をつくるというようなことで、クルーズ会社と連携をとって支援をいただいて、ターミナルをつくって、そこに寄港していただく。そういうのもされてます。やはり県内、経済が活性化すれば非常にいいことなんですが、この長崎も、経済波及効果、地域の活性化を図るためには、落ちていかない、最低、維持をする、ここが非常に大切じゃないかなというふうに思ってます。それから、そういうところは、柳埠頭の関係も、もう少し県とよう連携をとっていただいて、もう少し具体的な考え方を、そのくらいは私もあえてわかってたんですけれどもその先をちょっと聞きたかったもんですけん、どういう動きがあっとるのかなというのがあって、理解を深めたかったもんですから質問をしました。  それから最後に、来月は、夜景観光の取り組みという調査項目があります。きょう現地視察で夜景の取り組みを、現場を見るということになりますんで、この夜景観光についても世界新三大夜景に認定をされてから、この議会の中でも夜景はこうあるべきなんだというそれぞれの提言がありました。それと、長崎県と長崎市が連携をとって、夜景の見せ方、視点場づくりを含めて、ある程度の方向性というのは資料的に私はできてると思ってるんですけれども、そういうのがあるのかないのか、まずお伺いします。 32 ◯股張文化観光部長 夜景の取り組みでございますけれども、委員のご指摘にありました、長崎市、それから県等と合わせて長崎の夜景のあり方に関する検討会で、そういった報告書と申しますか、計画が1つございます。そういった中で、夜景の質を上げていくだとか、視点場、つまり見る側からの環境整備だとか、あるいは観賞メニュー、いわゆる夜景ツアーの造成だとか、ナビゲーターだとか、そういったものが指摘されてきておるところでございます。そういったものにつきましては、できるところからと申しますか、通常のライトアップ、あるいはイルミネーション等を含めて、これまでやってきたところでございますけれども、やはり一番大きな課題というのは、長崎のまち自体の夜景の質、これをもっと上げていくというところの認識に立っております。そういった中で、平成28年度予算をとりまして、環長崎港夜間景観向上基本計画というのを策定し、ことしの4月の終わりに大体完成をしてるというところでございます。この計画においては、いわゆる遠くから見る遠景の夜景、例えば、鍋冠山あるいは稲佐山から見る夜景の魅力アップのためにどういった夜景の整備をすればいいのか、まちづくりをすればいいのかという観点の計画、それともう1つはやはり、夜歩いて楽しめる夜景というところで、中近景の夜景でございます。例えば居留地だとか、中華街だとか、そういったところを歩きながら、そこの歴史文化に合わせた夜景をつくっていこうというところで、10カ所を重点地区と定めて計画を今、つくっているところでございます。この計画に基づきまして今年度、今後になりますけれども、予算を上げて3カ年計画でこういった夜景の重点的な整備をしていきたいと考えているところでございます。この背景には、国が指定するものですけれども、景観まちづくり刷新モデル地区というのに、ちょうどことしの3月31日指定されておりますので、補助金が2分の1出るという条件もございます。こういったものを生かしながら、夜景のスピード感ある整備を行っていきたいと考えております。  以上でございます。 33 ◯井上重久委員 今後の3カ年計画の関係についてはわかりました。いわゆる夜景の検討会、報告書そして今まさに夜景の取り組み状況の報告書もあるようですから、そこら辺、きょう現地調査に行きますので、いま出た分については次の6月の特別委員会で細かい話は結構だと思いますけれども、その概要版ぐらいはあるんじゃないかな。そこら辺、きょう現地調査のときに、それをもとに説明をぜひしていただきたいと思いますが、いかがですか。 34 ◯股張文化観光部長 報告書のほうはございますので、皆様方に配付する形で現地でご説明させていただきたいというふうに思っております。  以上でございます。 35 ◯深堀義昭委員 全然この課題が上がってきてないので。従来からの問題ですが、飛行機の問題。空港税の問題。大村空港の24時間体制の問題。既に県は、委員会等設立の発声をしております。国の施策の中から、地方に飛行場を移してくれんかというようなことまで含めた形で今、整理をしようというような形になろうかと思います。というのは、修学旅行の生徒が少ない。特に沖縄においては特別区として修学旅行の平和学習という名のもとに、空港税そのものが安くで料金が設定をされてる。また、観光客についてもそういうふうになってるんですが、私、過去からずっと言ってきたんですが、その動向の中に、飛行機に対して、特にコンベンションをつくられるとすれば、夜発着をするっていう形の会議の開催というのも当然要求されていくだろう。新幹線で来て時間をかけてていうような形には今後はならない。例えば、長崎から宮崎に研修に行くと。市の職員がこの前も行って来てるんですが、6時間から7時間かかる。そんなところに行くはずないですよというような話がきょう出たんですね。それまで安い旅費で行かされて、昼弁当を買うところもない。途中で一便列車をおくらせて食事をして、また一便おくれた形の列車に乗って会場に着くと。連帯が全くない。それだったら急行バスで行ったほうが早く着くたいと私が言うたら、そうですねっていうような。今、国道のほうがよっぽどバイパス化されて早いっていうような状況もあります。こういう場合に、どうしてもやはり長崎は五島を含めて世界遺産の関係もあったりするとすれば、やはり、宿泊を長崎にさせるという意味からしても、飛行機で料金を安くして、長崎のほうにつなぐということをずっと言ってきたんですけれども、そこら辺の対策は、長崎市はどういうふうにされてるんですか。 36 ◯濱田観光推進課長 24時間化の具体的なメリットとしましては、委員おっしゃるとおりだと思いますけれども、あとは福岡空港の代替空港としての利用だったりとか、24時間化に伴って九州周遊ルートの造成が可能、そういったことができるとか、長崎空港への就航路線の増加だったりとか、そういった部分ではあるとは思われます。先ほど委員がおっしゃったように、実際に利用税の問題ですけれども、それについては私どもといたしましては、まだ検討はしていないような状況でございます。 37 ◯深堀義昭委員 観光だけを責めるつもりじゃないですよ。24時間というのは、貨物も含めての話であって、やはり夜間の海上空港という意味からは、24時間であまり周辺に迷惑がかからないということからすれば、農産物であるとか魚であるとか、そういうものをよそに運び出す手法としても、そういう形のものというのは利用価値があるということから、どこが所管するのか。修学旅行のことが出たから私は、たまたま飛行機の話をしたんですけどね。船の問題であるとかいうからね。しかし、やはりこれは産業の問題、それから長崎が抱えてるコンベンション、もしも議会が認めてできるというようなときも、1つの会議のあり方、そして時間の消費の問題も含めると、博多から電車で来て2時間かかる、4時間往復かかるというような、その会場に果たして来るのかと、コンベンションの場合に。しかし、修学旅行の場合には、料金が安ければ、消費も落ちていく。これ観光客も同じなんです。別に便をふやして帰りの貨物を積み込めば、それだけ貨物の利用者等も含めた料金設定というのが出てくるというようなことからすれば、やはり県が表向きになって、マスコミも取り上げてやってるわけですから、長崎市は関係ありませんよというような形じゃなしに、自分たちは観光の面でどうその飛行機を使う、誘客体制をとるんだということは、やはり観光客の動向の現状の中で答弁があってしかるべき。これ聞いてないわけじゃないんだから。過去から言ってきてるわけですからね。この項目を落としてるというのはどういうことなんだよ。 38 ◯股張文化観光部長 長崎空港の24時間化について、今回の詳細の資料というところの取り組みという、1つはやはり、ご指摘とすれば欠けていると私は考えております。観光振興計画の2020の中でも広域連携の強化というふうな中で、1つは、長崎空港の24時間化というのを掲げさせていただいております。県を中心に、長崎空港24時間化の推進委員会というのがございまして、これについてはしっかり、情報共有も含めて我々観光面では、お客様を呼んでくるというふうな立場では、重要だと考えております。特に修学旅行、それからこれは海外も含めたインバウンドの誘客という意味では重要だと思っております。兼ねて、新たな貨物事業の創出だとか、そういったものもかえるというところでございますんで、市としても文化観光部を中心に、例えば県の観光部門、あるいは空港を所管する部門とより一層の連携と申しますか、そういう部分も含めてやっていって、お客様を呼び込めるような体制にしていきたいというところで努力していきたいと考えております。  以上でございます。 39 ◯深堀義昭委員 次、質問をされたときに、何らかの答弁ができるような施策を打ってほしいというふうに、これ一応要望しときますが。  JRとの連携についてお尋ねをしますけれども、中山道というのが日本にあるんですね。そして今、ある程度お金を持って、時間を持って裕福に老後を暮らしておられる方々も何十%かいらっしゃる。特に歴史を好んで、歴史探索をする方々がいらっしゃる。その方々がリピーターで、そこの駅舎までは前回行ったと。このコースというのは、日曜日から金曜日までなんだ。ホテルが全部安い時期だ。土曜、日曜に重なると、観光客がホテルを使ったり、多いというようなこともあって、ウイークデーに重なったような形。日曜日もお客さんが帰られた時間帯あとの料金設定でツアーをJRが組むとかですね。そして年齢的に列車の割引が効いてると。シルバー料金等も含めて。そうした場合に、あとは、ところどころのホテルの特徴をつかんで、そして歴史を探索していくと。その列車はなるべく歩かないように、目的地の近くまで汽車で行って、そのあと、地元の交通機関を使う。だからさっきの駐車場の件は余り該当しないでされる旅行団体があるんですけれども、こういうのを先ほどの長崎市内の六十何%、後の39%なり、38%なりは空いてるんですね。だから、その空いてる時間帯をどう、長崎に興味を持って長く滞在をしていかれる。その場合に、電車の乗り放題の切符とどう体系をしていくのか。また、長崎から雲仙、外海、そういうところに行かれる方々には、どういう形の公共機関との連携をされるのかというようなことをつなげば、雲仙、小浜または長崎というようなほかの地域の観光にも長崎市を中心に役立っていくんじゃないかという形なんですが。こういうのが長崎市のそのあとに出てくる日本語でいう観光立国ショーケース、横文字でいうDMOの長崎版というのが10月に計画をされてるんですけどね。私が知ってる範囲内で、予算化をして10月1日から発効したはずなんです。その事務局は稼働してないんじゃないですか、今。コンベンション協会におたくが委託してるんですよね、長崎市は。その事務局が今どのようになっているのか。10月前ですからね。私、今ここで指摘をしときますけどね、体制がなってないと思うんですよ。行った人が違うところの職務をしてますよ。それをご存じなんですか。 40 ◯股張文化観光部長 1つ今お尋ねにありましたDMOの組織体制でございます。昨年立ち上げて、現在の状況でいきますとDMOの推進本部というのをコンベンション協会の中に設けております。コンベンション協会については、業務としますれば、例えば国内の誘致だとかインバウンド、それから着地型のさるくだとか修学旅行をやっておりますけれども、今のところ、今年度やっているのはインバウンドを中心とした誘客商品づくりというところでやっております。体制の人数につきましては、いわゆる本部長が1人、それからプロパー職員が2人、それから残りの2人はいわゆる民間企業からの派遣というところで2人の体制、計5名の体制でやってるというところでございます。今年度、実施する業務というふうなところになりますと、昨年度インバウンドに関する戦略計画というのをつくっておりますので、それに基づいて、市内の民間事業者等、ちゃんとつないで民間にも利益があるように、それからDMOもちゃんと回っていくような取り組みというのを今年度やるような形になっているというのが1つと、あと情報をやはり一元化する。先ほどのマーケティングにもありましたけれども、例えばホームページを1つにして、情報をまとめる、発信するというふうなところをやっていくような体制で、今年度、今は動いてるという状況でございます。  以上でございます。 41 ◯深堀義昭委員 部長ね、あんた勘違いしてるよ。そのコンベンション協会のやっとる仕事全部当てはめて1つの補助団体というようなコンベンションの考え方というのはやめたがいいよ。その都度のほかのところに全部補助金なり、会費をとってるじゃないですか。さるくだってそうでしょ。お金とってるじゃないですか。ほかの委託事業だってそうじゃないですか。長崎市から出した補助金の中できちんとした形の人選をして送ったはずなんです。その人、今、何の仕事をしてるんですか。この日本語でいう、観光立国ショーケースの仕事をしてないんじゃないんですか。今、言われたように、前からあった人たちのグループの中にいるじゃない。その人たちは補助金の前に雇われてたんじゃないですか。今度新たな補助金を出した場合に、そこじゃないでしょ。行った人は何をしてるんですか。この前、釧路にも行きました。外から見ました。これも全然進んでない。だめ。そして金沢に次行ってきます。何をしなければならないのか、あなた方が今ペーパー化されたような文章を読むことでは、これは国の選定から落ちてしまいますよ。会計監査が行われた場合に、一遍で引っかかるよ。私のところに聞きにくれば、私は全部言うてしまうよ。だから、やはり、派遣されてその任にあって、そのことに専念する職員を置きますというのが仕事でしょ。今、言われたのは、前回まであった人員用に補助したわけじゃないんですよ。特化するべきなんです。これはもう、審査が10月ですからそのときにもたもたしないために、一言だけ先に提言をしときますが、よく指導してやってください。いいですか。 42 ◯橋本 剛委員 突然いただいた資料なので、ちょっといろいろと聞きたいことがあって理解できてないんですが、初めにこの3ページにあります観光客数のところです。この数の考え方というのが私もよくわからないので、混乱をしてるんですけれども、観光客数が過去最高で、宿泊客数が12.6%減って、日帰り客数が10.3%ふえてますと。単純にこれだけ見ると、宿泊が落ちて、日帰りがふえたんだったら、近場がふえたのかなというふうに感じるんですけれども。次の1枚めくって5ページの交通機関別というところを見ますと、船舶が約27万9,000人と、ちょうどクルーズ船のふえた分が伸びている以外は全部落ちてるんですけれども、クルーズ船以外は全部の入り込みが落ちてきているということを見てみますと、近場だけではなくて、恐らく近場というのは、自動車なりだと思うんですが、自動車も落ちてるというのを見ますと、全体にJRや飛行機みたいな遠くから来ている人たちも日帰り化をしているということなんでしょうか。日帰りが伸びてるというのは、伸び方が10%なると40万人くらい伸びてるんですね。クルーズの伸び方というのは約27万9,000人なので、単純に見ると、日帰りのお客さんが、少なくともクルーズ以外で10万人ちょっとふえてるということは、宿泊から転じてるんだと思うんですけれども。JRや飛行機で来ていた人も、日帰り化が進んでいるということなんでしょうか。ちょっとこの点教えていただければと思います。 43 ◯藤田観光政策課長 今、橋本委員ご指摘の日帰り客数の部分で、日帰り客数にはもちろんクルーズ船の客数も入っておりますので、その分が1つ大きな引っ張ってる要因でございます。もう1つにつきましては、自家用車で来られた部分で、宿泊を伴っていた方の部分が、キャパが長崎市の場合、やはり自動車の入りが大きい。その中で自家用車とかで来られてた方、特に高速バスなんかを利用されている方も自動車に入ってるので、こういうところの宿泊の方たちが減って、逆に自家用車で入って来られた日帰りの方がふえているというような形で日帰り客数のほうが伸びているというような状況、今回そういうふうな数字が出てるところでございます。  以上でございます。 44 ◯橋本 剛委員 この大きいところの自動車の中で置き換えが起こってるという理解でよろしいんでしょうか。 45 ◯藤田観光政策課長 大きな要因としては、自家用車の部分が大きく伸びて、高速バス等はどうしても落ちてると。その分につきまして、さらに日帰りの中でも細かくまで分析はできてないんですが、自家用車で来られてる方の部分が、宿泊から日帰りになっている方のほうが多いというような形の動向が見られてると分析しているところでございます。  以上でございます。 46 ◯橋本 剛委員 ありがとうございます。次ですが、デスティネーションキャンペーンの評価というのがあると思います。ここでデスティネーションキャンペーンを実施して、本当言えばもっと最大限ショーアップしたほうがよかったなというふうに思うんですが、これを見ると、熊本地震の影響で落ち込んでいた分を押し上げる効果があったと考えられるという答えになっていると思います。これって、効果というのはわからないんでしょうか。というのは、先ほど観光客数出すときに、JRからデータが届くのがこの時期になるという話があったと思うんですけれども、JRのほうからこの時期、例えばこの時期の乗客数がどういうふうになっているのかというのは数字で出てきてもよさそうだと思うんですが、それがこの推測しかできないような形の全体データでしか来ないということでしょうか。
    47 ◯藤田観光政策課長 JR九州からのデータの出し方が、実を申しますと月別というのがもらえてません。年間で幾らというところを前年比で掛け合せた形で月別は出すような形の推計をかけてます。デスティネーションキャンペーンにつきましても今回、県が発表した部分で見ますと、数字的なものではなく、実際デスティネーションキャンペーンの関係で、本来マイナス8.7%であった部分を、2.3%と約3%押し上げた形で、結果マイナス6.4%にとどめたぐらいの形での数字になっておりますので、具体的にどのくらいの数字の部分が下支えになっていたかというところまでは出てません。ただ、先ほど申しましたとおり、やはりその分、JRの利用があったというふうな形の分析になっていると思いますので、その辺の下支えがあったというふうに県が発表したものと思われます。  以上でございます。 48 ◯橋本 剛委員 これって、デスティネーションキャンペーンには長崎市としても予算を据えて支援をしてたと思うんですが、JR九州のほうからこれだけ分がふえたんですっていうふうなのをいただいてないと、10月ぐらいに議論するときに非常に難しいんじゃないのかなというふうに思うので、そこはご検討いただければと思います。  3つ目の質問です。3ページに戻ります。この観光消費額のところで、宿泊客の分は少しふえてますというふうになっていて、ほかは全部落ちてるんですけれども、これって市中の皆さんの実感からすると、押しなべて財布の紐は渋くなってきてますというふうなことを言うんですが、宿泊客だけ伸びてるというのは、中はどういうふうな分析をされてるんでしょうか。直感的に言うと、ホテルがなかなかとれないということで、ホテル代が非常に高くなって、アパホテルとかでも高かったとかいろいろ言われたりするので、ビジネスホテル系のところでも非常に高い料金になっているというのを考えてみると、それがここに反映されてるんじゃないかなと思うんですが、実際どうなんでしょう。そうであれば、軒並み市内観光消費額というのは落ちているというふうに判断したほうがよろしいんでしょうか。 49 ◯藤田観光政策課長 こちらの各消費単価の部分、22ページのほうをごらんいただいてよろしいでしょうか。ここに宿泊客と日帰り客、また一般観光客学生観光客の別でちょっととって、特に一般観光客のところなんですが、この宿泊客につきましては実は観光動向調査ということで、年に1回アンケート調査をとっております。そこの中でどのくらい長崎市内で消費したかというのをアンケートをとらせていただいて、その分で宿泊客の単価というのを調査しております。ただ、やはりどうしても、ある時期の特定の期間しかとってませんので、そのときの経済動向に左右される分もあるということから、3カ年平均ということで計算をさせてもらってます。そこの部分について、今回宿泊単価を見ますと、宿泊のほうは落ちています。逆に飲食・娯楽費等というところが上がってるんですが、この部分が上がってるのは、逆に交通費とか、あと飲食代、その辺の部分が若干上がっています。その部分で飲食代のほうが上がったために宿泊客の単価が上がってるというような数字になっておりまして、宿泊客の単価につきましては、この時期がちょうど8月に今回とったデータですが、ふっこう割なんかがあって、単価的にもしかしたらそういうキャンペーンを使われている方がいれば、単価的には安く出たりもしますので、一概に宿泊単価が上がってるという部分というところの動向まで出てるかというのはまだ把握できてない状況でございます。  以上でございます。 50 ◯橋本 剛委員 ありがとうございます。よくわかりました。それと、グラバー園とか出島なんかの、最後にゴールデンウイークの数字が出てますが、ゴールデンウイーク以外のときもグラバー園とか出島なんかにクルーズ船のお客さんって結構行ってるんだと思うんですけれども。実際グラバー園も出島も全体にゴールデンウイークでも昨年と比べると相当ふえてますが、一般的に伸びていらっしゃるのかなと思う中で、プラス分というのは相当クルーズ客の分が寄与してたりするのかなと思うんですけれども、実際どういうふうに捉えておられるんでしょうか。ちょっと気になるのは、先ほど委員からの指摘でありましたけれども、佐世保にクルーズ埠頭ができたら、実際今、長崎に来てるもののかなりの部分が向こう側に寄港しかねないということを考えてみると、クルーズ分を含めたものと、入らない分で、いろんな長崎市の観光統計って、外部に出すものというよりも議会とか中で議論するときには分けて見てないと、丼勘定的になってわからなくなるんじゃないかなというふうに思うので、その点、実際どういうふうにお考えかお伺いします。 51 ◯馬見塚出島復元整備室長 私のほうから、出島の実態についてまずはご説明をしたいと思います。クルーズ船のお客様につきましては約8割が中国のお客様ですが、ざっくり言いますと、全てではないんですが、ほぼ中国のお客様については出島のほうには入って見えません。出島の横からまちの中でのお買い物に行かれますので、まずその方々は入っておりません。数字として、ゴールデンウイークはかなり伸びておるんですが、クルーズの客の影響というよりも、むしろ昨年の落ち込みからかなり戻ってきたというところでございます。それよりも、長期的な動きとしましては、出島に関しましては、整備を進めさせていただいておる中で、出島の本質的な価値がしっかり伝わりつつあるのかなというところで、個人のお客様がしっかり伸びております。そういったところで、リピート率も上がってきてますのでそれが1つ。それからクルーズではないんですが、特に台湾、それからタイ。もちろん中国と韓国のお客様もいらっしゃいますが、台湾、タイ、こういったところからのお客様がクルーズ以外で、ふえてきておるというのも新しい傾向で、四、五年前とはかなり状況が変わってきておるというところです。そういった意味では、新しいマーケティングに向かって戦略を打っていく必要があるということと、傾向としては、やはり個人客にしっかり魅力を伝えてリピート率を高めていくという形で取り組んでいきたいというふうに考えております。  出島の状況です。 52 ◯藤田観光政策課長 グラバー園、具体的にどのくらいクルーズの客が入ってるかというところの詳しいデータまでは持ってませんが、実際まだクルーズ船からの部分の観光客の動向といたしましては、やはりどうしても免税店、また、もしくは免税店に行くのがバスとして多いです。特に、これは経済研究所がとったアンケート調査でサンプル数は少ないんですが、この前統計が出てましたが、その中でやはりどこを観光しましたかというところで、平和公園、そちらが一番多く、あと中華街、大浦天主堂、グラバー園、その辺のところありますが、実際数字として、188名くらいのサンプルのうち22名ぐらいしか、まずグラバー園に来訪等はないので、あまりその方たちが全て観光地に行ってるというわけではないと思います。その部分で、買い物のほうにウエイトがある部分、今後そういうふうな中で、長崎市での観光地、要するに長崎市内の集客、大村、諫早などの免税店に行くんではなく、長崎市を中心地にどうやって滞在させるか、どうやって観光させるかという仕組みづくりが重要になってくるんじゃないかと思っております。  以上でございます。 53 ◯内田隆英委員 ちょっと確認しますけれども、今、橋本委員の質問で、JRについては年間の数ということで月別のあれではないということね。それで実際には、8ページの資料では672万3,500人の観光客が平成28年に来ておって、それで今、言われたJRで129万1,700人、平成28年来てますよと。これはそしたら、この数を12で割って各月の観光客数に割り振ったというふうな認識でいいの。 54 ◯藤田観光政策課長 今ご指摘のとおり、今まではJRからも月別でもらってました。その分で動向が大体傾向としてわかっておりますので、その動向の部分で月ごとの増減率を加味しながら、今回、年間数のほうに掛け合せておりますので、一律12で割ったわけではなく、年間の今までの流れの増減率を踏まえながら、掛け合せて計算を推計してるとこでございます。 55 ◯内田隆英委員 そしたら平成28年、平成27年も、平成26年も一緒でしょうけれども、これまでのデータを加味して1月は大体このくらいパーセンテージでですよ、JRはこのくらいということなら、あまりにもそれはちょっと私はずさんだなと思うんですよ。やはり、データをとる前は、やはりJRにしても、月別のがあれば出してもらって、それがJRにも私は波及することだと思うんですよ、観光に来てもらうわけだから。そういう点では、例えば8ページの資料では、5月、8月、9月、10月と平成28年は減っているわけですよね。前年から比べて。それで何で前年から比べてこれだけの減数になったのかというのは、文化観光部のほうでそれは一つ一つ大体把握はしてるんですか。 56 ◯藤田観光政策課長 先ほど言いましたように、長崎市の観光統計のとり方は交通機関の入り込みをベースに推計しております。その分で各月さまざまな交通機関別の数値というのは、先ほどJRの分は年間に来てる分での推計ありますが、いろんなところからの月ごとのデータを取り入れて、そこから推計をかけているという状況でございます。  以上でございます。 57 ◯内田隆英委員 私が言っているのは、例えば、前年から比べるとランタンフェスティバルで、ランタンは前年はこんだけだったけれども、平成28年はこれだけだったと。前年よりふえたとか減ったとか。減った分については、前年と比べてどこがどう減ったのかという詳しいデータというのは取り寄せてデータ化してるのかどうか、ここを聞いてる。 58 ◯藤田観光政策課長 先ほど言ったように、自動車とか船舶とか航空機とかは、月ごとのデータがちゃんと入ってきます。その分で増減がわかりますので、その分で長崎市のイベント、また、全国の動向も踏まえた上で、どういう動きをしてるかというのをちゃんと裏づけの分析をしてるところでございます。 59 ◯内田隆英委員 それ見てわかってるんでしょうけれども、私が言いたいところは、やはり観光客を呼び寄せてお金をコンベンションにも出して、そしてそこで企画立案して、観光客を呼んで、そして長崎の経済にもそれが波及するというような形を、好循環をつくり出すことが必要だと。そういうときに、例えば1月はただ来てもらってるんじゃなくて、長崎市として、コンベンションとして、1月は観光客に来てもらうために、こういうイベントをしようと。そしてこれがうまいこといったらまた次、これをさらに発展させるためにどうするかとか、このイベントについては、もうひとつだなと。もっとこのイベントを考え直そうとか、月々のイベントといいますか、月をまたいだイベントもあろうかと思うんだけれども、例えば観光客を呼び寄せるイベントをやはり考え出して、頭をひねって、夏は稲佐山からとか、夜景の観光をどう導き出すか。そのためにどういうふうな観光客を呼び寄せるプロモーションというか、いろいろなことを全国に発信していくかという仕事をやっていくべきじゃないかなと思うんですよ。ただ来てもらうと、クルーズ船を見とって、私、毎朝来るとき見るけれども、旗持ってぞろぞろバスのとこに行くわけですたいね。バスに乗って、どっか遠いところ、ハウステンボスとか行くわけですよ。余りグラバー園とかなんとかって行く客っていうのは少ないわけですよ。しかし、せっかく松が枝に泊まってるんだから、孔子廟だとかグラバー園だとかね、観光名所があるわけだから。どうそこにクルーズ船の客を導き出すかという戦略というのもよくよく練って、やはりいかに観光客をふやして、そして、消費をふやしてもらうかということを戦略的に考えていく必要があるんじゃないかなと思うとよね。そこはいかがなんですか。 60 ◯股張文化観光部長 まず、国内それから海外も含めた観光客の月ごとの対応でございますけれども、1つ内田委員おっしゃったとおり、月によってこのグラフ見てわかりますとおり、6月、12月、1月が弱いという分析がございます。そういった中でその月を上げていくために、例えば、11、12月には、グラバー園だとか周辺を中心としたイルミネーションというのをやったりだとかいうのを、例えば長崎クリスマスとの連携という形でやっておりますけれども、その成果も含めて、よりお客様が集まるような対応というのもやっております。あと、ランタンフェスティバル、それから帆船まつり、これも途切れなくきておりますけれども、やはり毎年毎年、どういったお客様がどのくらいお金を落として、何が問題だったのか。これからの伸びしろを含めて精査しておりますので、それを次の誘客だとかPRだとか生かしていくというふうな形でやっております。  あと、外国人観光客につきましても、まさにクルーズにつきましては、ランドオペレーターと呼ばれる者が誘導するような形が1つは形になっておりますけれども、直接そちらのほうと交渉して、長崎に滞在時間を伸ばすような交渉と申しますか、誘客をやったりだとか、あと、買い物が中心でございますけれども、今後は、現状もあるんですけれども、グループごとに回りながらお買い物したり、観光施設を見たりというふうな流れも出てきておりますので、そういった流れをしっかりつかんで、長崎市のほうも情報だとか観光メニューを提供するようなやり方で年間をとおしてそういった誘客をしっかりやっていきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 61 ◯福澤照充委員 26ページの観光振興計画2020ってあります。もうそんなに難しい質問じゃないんですけど、このKPIが出てますが、この計画はどこが所管して進めていくんですかね。 62 ◯股張文化観光部長 長崎市観光振興計画2020のまずは所管、主となる所管部は文化観光部の中において計画調査を行う観光政策課となっております。本計画につきましては、観光だけではなくて、ごらんのとおり例えば、土木企画課だとかあるいはみどりの課だとか、さまざまなところが所管になってきておりますので、この計画をつくるときにはそういったチームを組みながら、会議を開きながら、まずはこの仕組みをつくり上げて、進行管理も当然ながらやっておりますので、各所管ごとの事業でそれぞれの課が、いわゆる実績も含めて評価しながら、ローリングしながら、2020年までの進行管理をやっていくというふうな形をとっております。  以上でございます。 63 ◯福澤照充委員 2020年ってあと3年しかないんですよね。それで、例えばですけど今、国のほうではもう受動喫煙防止法というのが話が進んでいて、これはやはり観光客、特に外国人観光客の方への配慮として今、進めているところだと思うんですが、こういうことになると、例えば、長崎でいうと眼鏡橋付近が禁煙区域になっているけれども、灰皿置いてますよねと。そういうところは果たしてどうなんでしょうかとかいう話になるとこれは環境部の話になってしまうんですよね。やはり、お金を実際ここの長崎で落としてもらおうとか、リピーターをつくっていこうとしたときに、先ほど東京ディズニーランドの話がありました。やはり栄えてるとこっていうのは、恐らく女性観光客がかなりリピーターとして来られてるケースが多い。長崎も確かに観光都市としてきれいになっているところもありますが、まだまだやはり、たばこの投げ捨てとかも結構ありますし、そういうのは恐らく女性が一番すぐ気づいて、実はきのうも私も地域でいろいろイベントがあったときに、そういう指摘を数限りなく、あそこにいっぱい捨ててありましたよと、そういった話もありまして、やはりそういう状況になってくると、いわゆる観光部局だけではないし、観光を本当の柱にするんであれば、果たしてこの3年間、その体制で進んでいくのかなという不安もあります。特にさっきも言いましたおもてなしの部分になりますと、観光というよりも、いわゆるまちづくりとか、この将来像の中で、住む人が誇り、誰もが訪れたいまちというふうに書いてありますよね。やはり住んでる私たちが、そういう意識を持たなければならないとこがありますし、例えば湊公園なんか行きますと、ボランティアの方が定期的に掃除をしてるんですけど、やはりそれでは追いつかないとこもあったりしてますので、そういった視点、やはり観光だけではなくて、全部局にまたがる視点があるので、そういった目線で政策を進めてもらいたいのと、やはり、連携してるけど、果たしてその課でほかの部にまたいだ進行管理ができるんだろうかという不安もありますので、もう少し、やはりそういった意味では、強い権限を持った体制をとらないと、さっきいろんな委員からもありました。観光は当たり前、全国どこでも頑張ってるんですよね。本当にもう、今、観光客の奪い合いになってます。外国人ともおっしゃってますけど、たくさんお金を落とされるのは、国内の方も落とされますので、そういった意味ではこの計画自体が3年たって何だったのかというふうにならないように、やはりしっかりと各部署をまたいだ上でも、ある程度権限が強いような体制をつくられたほうがいいんじゃないかと思うんですが、いかがですか。 64 ◯藤田観光政策課長 まず私のほうから、観光振興計画2020の施策の部分の個別事業につきましては、アクションプランという形で各所管がそれぞれ取り組む部分をうたっております。この部分につきましては、先ほど部長のほうからも答弁させていただきましたが、年間ごとに進捗管理、進行管理をしながらそこの部分はしっかり見ていきたいと思っております。それをすることによって、この計画が実のあるものになるというような形でつなげていければと思っております。また、先ほど言いましたように、観光となれば、もう今、文化観光部だけではなく、先ほど夜景の計画の話もありましたが、この部分につきましては、景観刷新モデル地区事業ということで、これ逆に言ったらまちづくり推進室のほうが頭になって、まちづくり部のほうと連携しながら、今後こういう取り組みを進めていくということで。やはり観光に関しましては、特に横の連携というのも重要になってきておりますので、その辺は密に今後とも進めて、事業については進捗していければと考えております。  以上でございます。 65 ◯井上重久委員 進捗状況をお尋ねをします。今、大きな課題、観光消費拡大仕掛けづくりの関係です。観光消費拡大の、着地型旅行商品の企画造成、これはもうずっと、数年前からそれぞれ意見述べさせていただきました。今の状況と、それから観光を牽引する産業の育成の特区制度の検討状況、ここら辺も今どういうものを検討されているのか、そして、今日まで国のほうに提出した制度の申請状況も含めて教えてください。 66 ◯濱田観光推進課長 まず、観光資源の磨き上げという形でございますが、私たちといたしましても、ショーケースの中で観光資源の磨き上げという形で長崎独自の歴史・伝統・文化・自然や景観と豊かな資源を徹底的に磨き上げるとともに、これまで不足してた滞在型コンテンツの充実を図っていこうというふうにしております。ことしの予算の中でもいろいろな体験型のメニューを私たちのほうも計画をしております。例えば、茂木地区での四国霊場八十八カ所とかそういった部分とかの話も出ておりますし、いろいろな部分が出ておりますので、私たちといたしましても、くんちの伝統とか自然を生かした体験プログラムの充実とか、そういった分を今後ともつくっていこうというふうに考えております。  以上でございます。 67 ◯股張文化観光部長 特区制度の検討というところでございます。以前、観光圏の形成検討というところで、私が記憶するところによりますと、6年以上前だったと思いますが、観光圏ということで、一旦長崎から北九州まで含むところで手を挙げたというふうな経過がございます。このときは最終的には不採択となってきておりますけれども、この制度を中心としながら、総合特別区域法やあるいはこういった各種法律の特例がございますので、今回、観光立国ショーケースというところで、そういった意味では特段のショーケースにおけるこういった特例の措置ができないかについても、当然ながら観光庁、あるいは内閣官房等を通じて各省庁連携しておりますので、我々のほうからも既にお願いしている状況でございますけれども、こういったところの適用をしっかり目指して、例えば、浜町におけるストレスフリーの対応だとかそういったところを見える化していくような形でやっていきたいと、現状そういう状況でございます。 68 ◯井上重久委員 着地型旅行商品の企画造成、ペーロンの話がありました。それから、茂木地区の関係もありました。じゃ、クルーズ客船に特化をしてお尋ねをします。いわゆるクルーズは長崎港に入ってきたら、1日おって、さっと出ていくと。長くて10時間ですね。そういうのも含めて、爆買いが2年前から始まって、それでもう最近は爆買いはないと。佐世保、大村、諫早それから温泉地めぐりが主体で、市内の免税店も混んどるっていうか、爆買いをしよるなっていう雰囲気はだんだん薄れてきてます。そういう意味で、長崎市内、県内でお金を落としていただく、外貨の獲得を含めて、そういう働きかけをしてきて、今実現しとるやつがあろうかというふうに思いますけれども、そこら辺を1点教えてください。  それから、特区制度の検討の関係は、私がイメージしてるのは、例えば、先ほどの長崎空港の24時間化の話がありました。この関係でいけば、税の負担減の話なんですよね。それから、例えば、観光、世界遺産の関係でいけば、その地域にいわゆる助成金を出せますよと、そういう制度。あるいはバス代の補助とか、JRの関係、あるいは規制緩和をいかに和らげてやるのかと、そういうのを私はイメージしてるんですよ。そういう意味での長崎独自の観光資源を磨き上げるっていうのは、言葉で簡単に言えるけれども、そういうところのいわゆる税の負担、あるいは、クルーズの関係でいけば航路の申請とか、航路の進み方、あるいは観光でいけば、長崎の湾内の航路の申請を国にして、いろいろこうせんばいかんですから、そういう特区をもらえば、県に出して申請が緩和されるとか、私はそういうのをイメージしてるんですよ。あるいは、数年前クルーズが急増したときに、他県からバスを借りるときに、来ていただくために、そりゃいろいろルールがあったと、それは解決をしましたよね。そういうのも、この特区をどういう検討をしながら観光につなげていくのか、そういうアイテム、素案の検討状況を、やはりきちんと私は示すべきだろうと。ぱっと聞いたら、あまり大した見解というのか、なかったもんですから。そういうのはやはり国あるいは県を含めて、広域連携の強化の中でもこれはいえることなんですよね。いわゆる九州管内の広域連携、規制緩和を和らげるための方策。これは具体的には、観光に従事されとる職員あるいは旅行会社あるいは土産売り場も含めて、関係者は大体把握しとるというふうに思いますんで、そこら辺はやはり、情報収集含めてきちんとして、できる、できないは別にして、そういうのを国に申請をする努力は、ぜひ、つなげていただきたいというふうに思います。  見解をお願いします。 69 ◯股張文化観光部長 今、井上委員のほうからご提案がございました特区につきましては、観光というのは確かに裾野が広い分野というふうなところでございます。交通事業者もあれば、さまざなお土産もあれば、さまざまな商店街もあれば、さまざまな取り組みがあります。そういった中で、それぞれいわゆる民間における特区も含めたよりよい観光のアクセスだとか、ストレスフリーの対応だとか、そういったものがやれるような仕組みというのを民間からの情報もしっかり今後とも受け入れながら、何ができるのか、できるものについてはやはり積極的にやっていくような対応をしていきたいというふうに考えております。特に浜町におきましては、消費税の免税の一括カウンターというのを実はやってきてるところでございます。現在のところ、いわゆる浜市商店街振興組合というところが本来ならば申請の母体というところになるんですけれども、実際のところは、任意団体の浜市商店連合会というふうなところになっておりまして、免税店のお店の数が規制によってふやせないというふうな、実は現状がございました。つまり、お客様がふえればふえるほど、免税店がふえればふえるほど活用ができるんですけれども、そういった規制があるというふうなところで、これについては観光庁のほうにも昨年度からずっと要望してきておりますけれども、今後とも、粘り強くそういったものを含めて要望していきたいと、あるいは対応していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 70 ◯濱田観光推進課長 1点目のプランの分なんですけれども、平成28年度、去年なんですけれども、クルーズ船寄港地における上質な着地型観光の実現に向けた調査事業というものに取り組みました。その中で、具体的には、やすらぎ伊王島、あぐりの丘でのカステラづくりの体験だったりとか、ペンギン水族館など、これまで一般的なツアーに入ってなかった郊外施設とか、富裕層向けには、料亭や検番などを取り入れたモデルコースを企画してモニターツアーの検証を行いました。今後これらのコースの現地旅行者やランドオペレーターに提案しながら、新たに観光商品が造成されることにより、観光客の滞在満足度の向上と、経済活性化に貢献するものが期待されるというところでございます。また、最近なんですけれども、まち歩きのフリープランという形で、浜町の商店街に中央橋とかで一旦入れてもらって、そこである時間からある時間に最終的には集合というようなフリープランというのもふえてきておりますので、そういったものも活用していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 71 ◯井上重久委員 ぜひ、こういう企画造成の関係も頑張っていただければというふうに思います。  実は、私ちょっと聞きたかったのは、4月、5月、クルーズ客船の中で大きな変化がありました。そこら辺を説明していただけるのかなというのがありました。実は、いきなり長崎港にばーんと入ってきた客船があります。これは、マンションを個人で購入をする、いわゆる個人オーナーのクルーズ船が、世界の富豪が自分の客船の1フロアーをオーナーが何千万で買って、そのいわゆるオーナーが乗っとるクルーズ客船が長崎に来ました。この方たちは非常にお金持ちです。ですから、長崎に来るというのも、そのオーナーでどこに行きたいかという決め方をして、この間、長崎に寄っていたと。その方たちが幾らでもお金はタクシーでどんと落とすわけですよね。そういう働きかけをしたから、私は来たのかな、大きな動きの中でですよ。そして、10万トンクラスの大型客船がこの間、長崎港に1泊をしました。これここ数年、6年含めて初めての出来事です。そういうのが観光政策の中で、いわゆる10時間の滞在型から1泊型に大きく変化をしたのが、この4月、5月ですよね。そこら辺の長崎県と、あるいは国と、あるいは単独で、あるいはもう向こうが勝手にそがんしたとかどうかを含めて、そういう働きかけをずっとやってきたもんやけん、そういうのが成果としてあらわれたのかなと思ったもんやけん、ちょっとこの新しい企画の関係でお尋ねをしてみました。 72 ◯濱田観光推進課長 クルーズ船の誘致については、県と一緒に連携しながら今後とも取り組んでいきたいと考えております。1泊した部分については、次の寄港地である福岡のほうに多分入れなかったというような状況があって、それで長崎のほうで1泊したというような状況だというふうに聞き及んでおります。  以上でございます。 73 ◯馬場尚之委員 ちょっと2点ほどまたお聞きしたいんですけれども。まず、10ページのほうに、宿泊客と日帰り客の推移ということで書いてあるんですけれども、そういう中でちょうど平成24年に、世界新三大夜景に選ばれたですよね。その3年後には、日本新三大夜景ということで、そういう中で、宿泊っていう意味では夜景なので、そこで伸びとっとかなと思ったら、あんまり変わっとらんちゅうか、数字的にそういうふうな状況が見受けらるっとですけど。先ほど、今後10カ所を夜景に向けて重点整備していきますよという話を今回初めて聞いたんですけれども、そういう中で、要するに三大夜景に認定された、あるいはランタンの効果もあっとでしょうけど、そこら辺が結局この宿泊っていう数字に余り加えられとらんわけですたいね。そういうとをどういうふうに分析されとっとかなというのをちょっと聞かせていただけますか。 74 ◯藤田観光政策課長 馬場委員のご指摘のありました夜景、またランタンフェスティバル。平成24年の世界新三大夜景登録からだんだんやはり宿泊客が伸びていたというのは、国体とかの開催とかも一部あったりとか、増の要因とかもあったりして、年度ごとありますが、やはり観光動向調査を確認したところ、宿泊客の目的、主目的ではないんですが、夜景観光というのは1つの要因にもなっております。特に、稲佐山宿泊とか、稲佐山での夜景、宿泊場所が山側だったときの夜景のすごさに感銘を受けたというアンケート結果も出てます。こういう中で先ほども部長が言いました、基本計画をもとに今後まちづくり刷新事業を使いながら、また、夜景の質の向上に努めてまいると。今後、それをしながら、PRをもう少ししっかりとかけていって、長崎は夜景のまちだというところを明確に打ち出すことで、滞在型観光につなげると。こういう循環をかけていきながら、宿泊客の増につなげていかないと、まだまだこれは伸びしろがあるというふうに思っております。今、言われたとおり、まだこの分は大きく反映しているわけではないと思いますので、今後、ここのところは力強く取り組むべきところではないかと思っておるところでございます。  以上でございます。 75 ◯股張文化観光部長 夜景観光による経済波及効果というのを以前出したものがございます。平成24年10月に世界新三大夜景に認定されております。その翌年の数字でございますけれども、平成25年でございますが、今、次長のほうから話がありました夜景観光が主目的の観光客数というのが出ております。人数でいいますと、33万4,000人というふうなことでございました。当時の観光客数が607万8,000人というところでございまして、これをいわゆる経済波及効果ということで試算をしていただいて、夜景観光による経済波及効果平成25年当時では、158億3,000万円という数字が出ております。これ以降は、今のところ新しい数字はとっておりませんけれども、やはりしっかり夜景観光の推進というところでございますんで、目標だとかこういった成果、効果の確認というのは、今後やはり夜景整備をする中ではやっていきたいと考えております。  以上でございます。 76 ◯馬場尚之委員 先ほど来から意見が出てるんで目標を持ってということなんでしょうけれども、やはり経済効果という意味では、夜泊まってもらって、夜のまちに出てもらうというのが一番だと思うんですよね。そういう中で、今後のその10カ所の整備ていうのが、要は世界遺産でも何でも一緒ですけれども、やはりホットなときに対応せんと、なかなか結びついていかんというか。結局、せっかくそういう財産があるのにもかかわらず生かし切ってないという気がするわけですたいね。この間、テレビでお笑い番組あったんですけれども、お笑いの人たちが軽トラックに風呂を載せて、そしてその風呂にお湯をはって、そこからの夜の景色を眺めると。島原城に行ったら、島原城オーケーだったんですよ。島原で聞いて、長崎はどこがいいかと言うたら、稲佐山という案内があったわけですよ、島原の人たちから。稲佐山に行ったら、断られたわけですよ。それで最終的に、にっしょうかんのほうに行ってから、にっしょうかんでそういうことをしよったんですけれども。今やはりテレビとか、そういうせっかくの報道というのが、そこに対応した方の感覚の問題でしょうけど、すぐ市のほうに、例えば連携とって市がよかよと言うたかどうかわからんですけど、稲佐山からそういうテレビで放映しとけば、やはりそれは絶対プラスになると思うとですよね。いろんなそういうとを含めて全体的にそういう意識を高めていかんと、そいでそこら辺にタイムリーに反応していけるというか、例えば、ちょっとその連絡とってやってすれば済む話も、いや、もう事前に申し込まれんとできませんていう回答やったもんやけん。その人がどうかという問題じゃなくて、やはりそこら辺ば含めて、せっかくそういうチャンスがあるのに生かし切っとらんというのが。私も最初、前回も何年か前にも質問した中でも言うたですけど、世界新三大夜景に選ばれたすぐ二、三カ月後に行っても、垂れ幕も何もかかっとらんと。全く、要するに以前と変わらない状況で、やはり夜から来た人が楽しみに行ったけど、インパクトも何もないというようなことが、やはりそのときを過ぎてしもうたら、もう遅かと思うんですよね。だから、そういうのを、きちんとしていただきたいなということ、今後に向けてですけれども。  それからもう1つは、学生の宿泊の件でもここに載っとるですけど、学生の金を落とすという意味では、少なかとやろねと思うとですけど、また、所管がひょっとしたら教育委員会で答えきらんかもしれんですけど、例えば、長崎市内の小中学校、あるいは高校生が、どっかの県に観光に行きました。そこの観光の人たちに、ぜひうちにやってくださいねというふうな、例えば市同士の連携とか、結局おたくに観光でうちの修学旅行生やるんで、こっちにもくださいというようなそういう連携とか、結局ギブアンドテイクですたい。勝手にこの長崎市でやはり行きたか所があるんでしょうけど、そこら辺を組むときに、勉強が目的なんで、そういうことは可能だと思うんですけど、そういうことって実際、今されとっとですか。 77 ◯濱田観光推進課長 修学旅行の連携っていう形につきましては、私たちといたしましても、市と市とか、県と県とかっていう形で連携をとっていることは、今現在はしておりません。しかしながら、私たちとしましても、学校のほうに出向いたりして、今だったら教育の部分でいけば、アクティブラーニングとかそういった部分を非常に高めてらっしゃいますので、そういった部分をPRすることにより、うちのほうとしましては誘客につなげていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 78 ◯馬場尚之委員 要は、さっきも福澤委員からもあったように、今、奪い合いみたいになってるんで、やはりそこら辺はギブアンドテイクで、こういうことをうちはしますので、ぜひくださいねという話は、それは教育委員会との話にもなっとでしょうけど、そういうことも必要かなと思うとですよね。ぜひ、これは学生に限らず、例えば、よその観光地に行って、そことの行政の連携で、ぜひうちのPRをしてくださいと、こっちもおたくのPRをしますからとか、そういうようなこともしてよかとじゃなかかなと思うとですよ。私の考えですけれども。  もう1つ、ここはもう行政としてつかんでおられるかどうかわからんですけれども、民泊というのが今ふえてきよっですたいね。これに関して、つかんでないなら仕方なかとですけど、法的ないろんな問題もあっとでしょうけど、徐々にこういうとが違法でしよるところもあれば、ちゃんとしとるところもあっと思うとですけど、長崎市の場合のそういう状況はつかんでおられますか。 79 ◯藤田観光政策課長 正直、民泊の状況につきまして今現在つかんでいませんが、国のほうで今度、民泊に関する制度ができて、今度条例設置というのが出てきます。その部分の中で今後、消防局と生活衛生課などと連携しながら、民泊の調査っていうのを検討してるっていう状況ですので、今からその部分については、制度設計にもありますので、その辺は実態調査というのをやっていくというふうな流れになっています。  以上です。 80 ◯馬場尚之委員 なかなかインターネットの中でも広がっていって、もうそれぞれのやり取りでやりよるところで、ちょっとやはりつかみにくいとこもあっと思うとですけれども、やはりそういうところは、逆にまた評判が悪くなれば、長崎市の前のあるけんですね。そこら辺は今後整備されたら、まずこれにまで入り込んでチェックを、おたくたちの所管課じゃなかかもしれんですけれども、そこら辺は今後やはり出てくるとじゃなかかなというふうに思うとこです。  以上です。 81 ◯深堀義昭委員 あまり芳しくない話ばかりですから、少し褒めてやらんばいかんところもあると思って。今度のゴールデンウイークで外海の道の駅を中心に、遠藤周作文学館が前年度比4倍の入館者があった。これは、先ほどテレビの話、報道関係の話がありましたが、入れかわり立ちかわりあれだけ民放からNHKから宣伝をしてくれればふえるかなと。それに対して、今度のゴールデンウイークを含めた形の駐車場対策については、一定、市が所管する市財を提供して、臨時的に駐車場を解放したと。これは急いでやはりアスファルトの舗装なり、砂利舗装なりきちんとした形の舗装をやってほしいというのが1つですが、それは、対応としては、近々に市長なり三役が現場視察をした折に、こうせろ、ああせろという指導もあってしたんだけど。ガードマンがきちんと張りついとって、ちゃんと指導をしたということについては、とりあえずの評価をしておきたいというふうに思います。ただ、前の部長のときに、宿題を文化観光部には残しておりましたが、大体、「沈黙」の映画の封切りがほぼ終わったんじゃないかと思います。それを1時間くらいに縮めたものを大型テレビ等で放映がされるような許可をもらって、そして、それを1つの遠藤周作文学館の中の目玉商品として、その入観料の中に入れてもいいから、やはりそういう形のものが常時、放映時間を決めてやるとすれば、また1つの方法じゃないかというふうに思います。これは、推進をしておられるのかどうかというのを、もう1回お尋ねをいたします。  それから、長崎県が非常に手を入れて、道の駅から出津のほうの施設のほうまで今あと100mぐらい残しておりますが、歩道の整備を山手のほうにしております。今、黒崎中学校の手前までやっておりますが、その黒崎中学校の入り口に当たるところは既に歩道ができております。それから、出津の教会のほうまで全部できておりまして、あと1年で県の状態では、今年度中に工事が終わるだろうというような形になっとりますが、ここの名称、市にも相談があってると思うんですが、公募をしたいっていうことで、長崎市のほうには言っておりますということでしたから、恐らく工事が完成される2年先には、その一定の名称の公募があるだろうと。その前に、今、行政センターにも地元の自治会にも私のほうからお願いをしてるんですが、通るところに木が茂ってしまって海岸が見えない。それで地主を探して、地元も探しますということで、多分おらないんじゃないかなっていうような形があるんですけれども、ある程度伐採をしなければ、歩道を通って行く人が、海岸が見えないというのが1つございます。これについてはきちんと行政センターともよく対応を検討してほしい。  そしてもう1つは、先ほどの夜景の話と、それから夏休みを含めた夕日が名勝の黒崎の夕陽が丘ですね。ここについてはやはり、ワンセット的なものを観光資源として入れて、そして稲佐山とつなぐ。夕日を見た後に、稲佐山とつなぐという方法も1つだろうと思います。これが、遠藤周作文学館の営業時間とも関連をしてくるんです。これは。だから今、濱口課長のところで一定のレストランっていうか喫茶店の営業の権利の問題等について研究しておられると思いますが、そういう遠藤周作文学館の営業時間というのは決まっています。市の職員がおるわけ。こっちが委託をしてるわけですから、委託先の検討からすれば当然そこで休憩をして、そして見て帰れるという仕組みになりますから、夕日と夜景というのをセッティングすれば、泊り客は出てくる1つの方法になるんじゃないかというふうに思いますので、そういう検討もしてほしいと思います。  見解があれば、お答えは駐車場の件と、できるところだけでいいですからね。 82 ◯股張文化観光部長 まず、道の駅のところの駐車場の件でございます。今回ゴールデンウイークというふうなところで、事前にやはり混雑が想定されるというような中で水産農林部のほうと十分話をして対応しております。そういった中で、今後とも、お客様がふえるというふうな状況、これは十分想定されますんで、しっかり所管とも協議して対応していきたいというのが1つでございます。  それから歩道の途中の木が茂って見えないというふうな案件、これにつきましては行政センターとも持ち主の件だとか、我々しっかり確認したいと思いますんで話をして、協議していくような形で進めさせていただきたいというふうに思っております。  以上でございます。 83 ◯濱田観光推進課長 「沈黙」の件につきましては、角川書店のほうとまだ調整をしておりませんので、早急にさせてもらいたいというふうに考えております。  以上でございます。 84 ◯吉原 孝委員 大したことじゃないです。ちょっとお尋ねしますが、クルーズ船がたくさん見えて、その中で中国の方が多いですが、ビザがない方、団体ビザで来られて、そして先ほど来お話があってる10時間の滞在時間の中で、1台のバスで免税店を回ったりして、なかなか長崎市内の観光ができにくいような状況が設定されてるという話を伺っております。これは、団体ビザだけじゃなくて個人ビザであるなら、もっとヨーロッパからの空港客と同じように、まちなかを周遊しながら見て歩くこと、観光に徹して、消費も地元消費が図られるというような、そういう状況になると思うんですが、今言いましたように、「モノ」から「コト」への観光の形態のあり方の変化はもう十分あってると思うんですが、ただ、やはり今、申し上げましたように、団体ビザと個人ビザのあり方について、やはり福岡はどうなるかわかりませんが、これ非常に大事な問題だと思いますので、そのあたりのこれまでの取り組みというか見解と、それから今後の対策について、観光のあり方の「モノ」から「コト」へというのは、もう、長崎市観光振興計画2020の施策体系の中でも十分に検討されとると思うんですが、今申し上げました、団体ビザと個人ビザのあり方について、どのような取り組みをされてるか。また、中国のほうにどのような、まあこれは要請してもどうかわかりませんけれども、取り組みの状況をちょっとお尋ねしたいと。 85 ◯濱田観光推進課長 まず今の中国のクルーズ船でいきますと、中国のビザの緩和の件でございますけれども、今のところは、商用目的とか、文化人とか知識人の数次ビザとかの緩和では、90日の10年という形でされております。しかし、あとは一部大学生とか、卒業生等の個人観光ビザの申請手続の簡素化というのはできておりますが、基本的には、今のそういったような状況でございます。今後につきましては、うちのほうといたしましても委員おっしゃるとおり、そういうふうになっていけば、私たちもいいのかなというふうに考えておりますが、今のところはフリープランとかそういった分がプランがありますので、そういった分で今現在は対応していって、なるべく消費の拡大だったりとか、観光地域を回っていただくような取り組みを進めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 86 ◯武次良治委員長 よろしいですか。  ほかにありませんか。  それでは、質疑を終結いたします。  私のほうから理事者のほうにお願いしときます。  きょう資料提供の要求がありました。これについては、適宜、適切な資料の提出に努めてください。  それと、資料要求以外でも、いろんな示唆に富む意見等もありましたんで、今後の調査項目、これに係るようなものについては、きょうの意見を踏まえた上での資料作成、これに努めていただきたいというようにお願いをしておきます。 〔次回開催日、調査項目及び行政視察について協 議を行った。その結果は次のとおりである。 1 次回開催日については、6月定例会会期中に  決定した。 2 調査項目については、「夜景観光の取り組み  について」に決定した。 3 行政視察については、正副委員長班とも7月  24日から26日に視察することに決定した。〕 87 ◯武次良治委員長 ほかにありませんか。ないようでしたら、午後4時から現地調査を行います。議会駐車場に午後3時55分までに集合いただきますよう、よろしくお願いいたします。  それでは、現地調査まで暫時休憩いたします。           =休憩 午後3時33分=           =再開 午後3時59分= 88 ◯武次良治委員長 委員会を再開します。ただいまから、主要な観光施設についての現地調査を開始します。 〔松が枝埠頭、グラバー園、出島、スロープカー建 設予定地及び稲佐山展望台の現地調査を行った。〕 89 ◯武次良治委員長 皆様、お疲れさまでした。  これをもちまして、観光客受入対策特別委員会を散会いたします。           =散会 午後8時44分=  上記のとおり委員会会議録を調製し署名する。
     平成29年11月6日 観光客受入対策特別委員長                 武次 良治 長崎市議会 ↑ ページの先頭へ...